忘れられない真田さんの言葉…ＭＦ高木「何度も頑張れ、と…」

真田雅則さんを悼む

　Ｊ２札幌のＭＦ高木純平（２９）が亡き先輩に勝利をささげる。清水のＧＫコーチを務めていた真田雅則さんが６日に４３歳の若さで急死。高木純は０１年に清水に入団し、真田さんと４年間一緒にプレーした。訃報から一夜明け「人間として凄い人だった。ああいうふうにならなければいけないと思ったし（真田さんに）追いつくために頑張らなければいけない」と誓った。

　プロとしてのイロハを教わった人だった。「清水のキーパーと言えば、真田さんだった。ぼくは若いころ、その背中を見て育った」。最後に会ったのはオフだった今年１月。清水ＯＢの沢登正朗氏（サッカー解説者）らとゴルフに行った時だった。真田さんに「頑張れよ」と、何度も言われたという。「“頑張れ”と言われたので、自分はその言葉通り頑張るしかない」と決意した。

　１１日の栃木戦（札幌厚別）の結果次第では、昇格圏の３位、さらには首位に躍り出る可能性がある。この日、宮の沢の戦術練習では主力組の右サイドバックとボランチに入り「１試合、１試合大事に戦いたい」と話した。亡き先輩に学んだことを昇格戦線で生かしていく。