泥臭く五輪決める！沢、鍵は「９０分間走り続けること」

練習で軽快な動きをみせる沢

　主将のＭＦ沢穂希（３３）が泥臭い勝利でも五輪出場を決めることを誓った。この日の紅白戦では阪口とダブルボランチを組み、コンビネーションなどを最終確認。勝てば五輪出場が決まる北朝鮮戦に向け「今回は内容より結果なので、泥臭くても１点は１点。必ず点を取ることが大事」と形にこだわらずゴールと勝利にこだわっていく。

　北朝鮮に関しては「前からプレッシャーが来るが、バイタルエリアは空いたりする。そういうところを落ち着いて見られるようにしたい」と中盤の底から的確にボールを送ってチャンスを演出するつもりだ。０４年４月２４日の北朝鮮戦では負傷を押して出場し、見事に五輪出場権を獲得したが、「過去を振り返るつもりはない」と目の前の試合に集中する。

　チームメートには「きょう（７日）が試合じゃなくて良かった」と漏らし、この日の練習に関しても「紅白戦って聞いて、“え～っ”という感じだった」と話すなど、疲労はピークに達している。それでも「９０分間走り続けること。攻守どちらも頑張ります。しっかり勝ち点３を取って決めたい」とキッパリ。力強い沢が、チームをロンドンに連れていく。