五輪へ“ツメ”のゴール決める！川澄五輪ネイルで出陣

大一番を控え笑顔でピッチを引き揚げる川澄

　“おしゃれ番長”のＦＷ川澄奈穂美（２５）が“五輪ネイル”で出陣する。８日にロンドン五輪アジア最終予選で北朝鮮と対戦するなでしこジャパンは７日、中国・済南で最終調整を行った。今大会２得点の川澄は、勝てば五輪出場が決まる一戦に向け、再び五輪カラーのネイルにすることを示唆。夢舞台への思いを爪の先に込めたエースストライカーが、自身のゴールで３大会連続４度目の五輪出場に導く。

　ロンドンまであと１勝となって迎える北朝鮮戦に向け、川澄が万全の準備を整えて臨む。今や代名詞となったカラフルなネイルだが、この日は何も塗られていなかった。「今は（ネイルは）やってないです。また、やります。五輪カラー？はい」。中国入りしてから一度塗った赤、青、黄、緑、黒の５色。大事な一戦で再び勝負のネイルにすることを示唆した。

　川澄にとって五輪は、憧れ続けた大会だ。「まだ行ったことがない、夢の舞台です」。だが、川澄は夢をかなえ続けてきた。Ｗ杯ドイツ大会の準決勝・スウェーデン戦で先発を勝ち取ると、国際Ａマッチ５試合で４得点。控えから一気にエースストライカーに駆け上がった。「目指しているところ。夢で終わらせたくない」とＷ杯同様に、ロンドン行きの切符も必ず手にする決意を示した。

　「（残り）２試合のどっちかで勝てばいいと思っていたら勝てない。いい意味で（五輪を）意識せずに、勝ち点３を取りにいきたい」

　大一番を前に爪を研いだ川澄が、また一つ夢をかなえる。