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内田篤人も絶賛する大野「技術高いのにガンガン前に出て献身的に走り回る」

[ 2011年9月4日 07:06 ]

<日本・韓国>前半、勝ち越しゴールを決めて喜ぶ大野(11)

ロンドン五輪アジア最終予選 日本2-1韓国

(9月3日 中国・済南)
 決勝弾を決めたのは、なでしこのムードメーカー大野だった。

 1メートル54とチームでもっとも小柄だが、スピードに乗ったドリブルは天下一品。この日も中央に切れ込み、何度も韓国ゴールに迫った。「追いつかれても、また逆転できると思っていた。世界でやってきた自信があった」。後半46分に交代するまで、全力でピッチを走り回った。

 ドイツでも高い評価を得ている。日本代表MF香川の所属するドルトムントでは「日本の10番(沢)と11番(大野)がいいね」と評判になった。シャルケの日本代表DF内田も「体が小さいのに強そうな相手が当たりに来ても何もなかったかのようにブロックしながらトラップしていた。技術が高いのに、ガンガン前に出て献身的に走り回る」と感心していた。

 ドイツのキッカー誌のW杯総合ランキングでは、1位の海堀、4位の沢に次いで、なでしこジャパンでは3番目となる12位。W杯後にはブンデスリーガのチームが水面下で調査を進めたほどだった。

 W杯の表彰式では壇上で小躍りし、「国民栄誉賞」は「国民栄養賞」と勘違いするなど、大野の周りには常に笑いが絶えない。「失点してしまった部分は修正しないといけない」と反省もあるが、ゴールのイメージは高まった。5日のオーストラリア戦でもゴールを決め、再びチームを勝利に導く。

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2011年9月4日のニュース