「Ｙａｓｕｄａ」じゃない！吉田「これでミチさん移籍したらホンマ恨むわ」

ウズベキスタンに到着しバスに乗り込む（左から）吉田、伊野波、権田ら日本代表

Ｗ杯アジア３次予選Ｃ組 ウズベキスタン―日本　

（9月6日 タシケント）
　Ｗ杯ブラジル大会アジア３次予選で２日に北朝鮮代表との初戦を１―０で制した日本代表は３日、アウェーでウズベキスタンと対戦する６日の第２戦に向け、成田空港からタシケントに移動した。北朝鮮戦の後半ロスタイムに劇的な決勝点を決めたＤＦ吉田麻也（２３＝ＶＶＶフェンロ）は２連勝へ気合十分。ＦＩＦＡ公式サイトでは得点者の名前を間違えられたが、２戦連続ゴールで今度こそ世界にその名前をとどろかせる。

　日本に貴重な勝ち点３をもたらしたヒーローは、赤い目をして成田空港に現れた。２日の北朝鮮戦の後半ロスタイムに頭で決勝ゴール。その興奮と時差調整のために一睡もしなかったという吉田は「劇的な勝利だったが、もう終わったこと。早くコンディションを整えたい」と敵地でのウズベキスタン戦に向けて気持ちを切り替えた。

　次戦もゴールを決めたい切実な理由がある。日本―北朝鮮戦の結果を伝えたＦＩＦＡ公式サイトで、自らの名前を間違えられたからだ。

　世界に配信された得点者は「Ｍａｙａ　Ｙｏｓｈｉｄａ」ではなく「Ｍｉｃｈｉｈｉｒｏ　Ｙａｓｕｄａ」。今回は代表に招集されていないフィテッセのＤＦ安田理大（２３）だった。「これでミチさん（安田）が（ビッグクラブへ）移籍したら、ホンマ恨むわ」と嘆き節。「代表で結果を出して、クラブで結果を出して羽ばたきたい」とオランダ１部で下位に低迷するＶＶＶフェンロからのステップアップを狙っているだけに、２戦連続ゴールで今度こそ「Ｙｏｓｈｉｄａ」の名を世界へアピールするつもりだ。