ギリシャからもオファーあった　ヨンアピンが清水を選んだ理由

Ｊデビュー戦へ、その腕に期待がかかるヨンアピン

　Ｊ１清水入りした０８年北京五輪オランダ代表ＤＦカルフィン・ヨンアピン（２５）が、２０日のＣ大阪戦（アウスタ）で先発する可能性が出てきた。ゴトビ監督が「状態は７５％。１８人（ベンチ入り）に入ります」と明言。続けて「先発で出るかもしれません」とスタメン起用を示唆した。

　ヨンアピンは１８日、三保クラブハウスで会見し「欧州での経験を生かし、Ｊリーグ優勝という野望を持つチームの力になりたい」と抱負を語った。ギリシャのクラブからもオファーが届いたが「ヒディンクらオランダの指導者と親しいゴトビ監督の下でやりたかった」と清水を選択した理由を明かした。

　１３日の大宮戦はスタンド観戦。「ディフェンスとオフェンスの間が開くときがあった。自分がその懸け橋になれれば」とＵ―２１日本代表ＭＦ村松が出場停止というチーム事情もあり、先発なら練習で取り組んでいるボランチが濃厚。本職は左サイドバック。「左ＭＦをやったことがあるし、数メートルずれるだけ。若いころは右サイドバックもやっている」と、どのポジションでも「自信がある」という守備力で連勝に貢献する。

　◆カルフィン・ヨンアピン　１９８６年７月１８日、オランダ・アムステルダム生まれの２５歳。０５年にＦＣフォレンダムでプロデビュー。０６年にヘーレンフェーンへ移籍。０９年ＫＮＶＢ杯優勝。０９年フィテッセへ期限付き移籍。昨季はヘーレンフェーンに復帰。０７年Ｕ―２１欧州選手権優勝。０８年北京五輪は３試合出場して８強入り。独身。１メートル８３、７８キロ。