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夢は目標に…ザック監督決意「W杯優勝目指す」

[ 2011年8月17日 06:00 ]

トークショーで熱弁をふるう日本代表のザッケローニ監督

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(58)が、14年W杯ブラジル大会で優勝を目指すことを誓った。16日に仙台市内で行われたアディダス社主催のトークイベントで、前日本代表監督の岡田武史氏(54)と対談。9月のW杯アジア3次予選開幕を間近に控える中、W杯の頂点に立つことを自らの夢として掲げた。就任以来無敗のイタリア人指揮官がその実現に向けて突き進む決意を示した。

 岡田氏との対談のテーマは「将来、日本代表が世界一になるために今の子供たちに必要なこと」。子供たちに「大きな夢を持つことが大切」と強調したザッケローニ監督は、自らの夢について問われると「われわれ監督も大きな夢を抱く必要がある」ときっぱり。さらに一瞬の間を置いて、意を決したようにこう続けた。「(ACミランを率いて98~99年にセリエAで優勝し)リーグ戦は既に勝った。今度はW杯だ。トロフィーに届くかどうか分からないが、私は到達できると考えなければいけないだろう」。

 イタリア人指揮官はこれまで、14年W杯ブラジル大会での明確な目標を口にすることはなかった。昨年8月31日の就任会見では「ベスト16を超すような成績」と02年日韓大会でトルシエジャパンが、10年南アフリカ大会で岡田ジャパンが残した、日本代表の最高成績超えを口にしただけだった。今年1月31日のアジア杯優勝後の帰国会見でも「W杯で強豪国と対等に戦う力を付けないといけない」と抽象的な表現にとどめていた。

 しかし、ここまで日本代表監督の就任後無敗記録となる11戦無敗をマーク。さらに今月10日に韓国を3―0で撃破。ライバルに37年ぶりに3点差をつけて圧勝したことで、チームの成長に大きな手応えを感じ、自信を深めた指揮官はW杯の目標に「頂点」を掲げた。

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2011年8月17日のニュース