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香川 完全復活!ドイツ2年目“快幕”で大喝采

[ 2011年8月7日 06:00 ]

<ドルトムント・ハンブルガーSV>攻め込むドルトムントの香川

ブンデスリーガ ドルトムント3―1ハンブルガーSV

(8月5日)
 ドルトムントの日本代表MF香川真司(22)が完全復活をアピールした。5日、ブンデスリーガ開幕戦となったホームのハンブルガーSV戦にトップ下で先発して後半45分までプレーし、3―1の快勝スタートに貢献。1月の右足骨折以来初のリーグ戦スタメンでゴールこそならなかったが、ポスト直撃のシュートを放つなど体調は万全。リーグ連覇を目指すチーム、そして復帰した日本代表でも攻撃の中心となることを印象づけた。
【日程&成績】

 8万人を超える大観衆を集めた本拠ジグナル・イドゥナ・パークに、“キレキレ”の香川が帰ってきた。最大の見せ場は1―0の前半25分。走りながら右クロスを受けると「うまく冷静にかわせた」と自画自賛するドリブルで相手DF2人を完全に置き去りにして右足を振り抜いた。シュートは右ポストを直撃し「自分では入ったかなと思った。決めたかったですね」と悔しがったが、香川らしさの詰まったプレーで大喝采を浴びた。

 完全復活だ。昨年12月18日のフランクフルト戦以来230日ぶりのリーグ戦先発。今年1月のアジア杯準決勝韓国戦で右足第5中足骨を骨折し、リハビリを経て5月14日の昨季リーグ最終戦フランクフルト戦で途中出場はしていたが、本格復帰となる今季リーグ開幕戦で前半14、28分にも惜しいシュートを放った。初ゴールこそ逃したが、バツケ会長の「ケガをする前と遜色のないプレーを見せている」という言葉を証明してみせた。

 香川に対する高い評価は、ハンブルガーSVの徹底マークにも表れていた。前半はベネズエラ代表MFリンコンから1対1のマンマークを受け「予想してなかった。しつこくて、やりにくさを感じた」と戸惑いながらも、相手の警戒を逆手に取って前半29分に味方の得点を演出。わざと左サイドに寄ると、空いた中央のスペースからMFゲッツェのゴールが生まれ「僕が(サイドに)開くと(リンコンが)ついてきていた。選手同士のコミュニケーションから生まれたゴール」と加入2年目でより深まった同僚との連係に胸を張った。

 次は日本代表の親善試合韓国戦(10日、札幌)。骨折以来となる代表復帰は因縁の日韓戦。「(W杯アジア3次)予選前最後の試合だし、しっかりと結果を残さないと」と気合を込めた。(ドルトムント・三村祐輔通信員)

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2011年8月7日のニュース