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30代男性の心筋梗塞急死「極めて珍しいケース」

[ 2011年8月5日 06:00 ]

松田直樹さん死去

 34歳の松田さんの心筋梗塞による急死について、東大副学長の武藤芳照教授(身体教育学)は「極めて珍しいケース」と話した。

 30歳代男性が心筋梗塞で倒れる要因として(1)幼少時に「川崎病」を患った経験がある(2)喫煙習慣がある(3)家族に若くして突然死した人がいる、という点が考えられるという。「川崎病」は主に乳幼児がかかり、高熱や発疹といった症状が出る。武藤教授は「若い人が急死する原因の一つとして知られている」と説明した。

 ▽心筋梗塞 心臓に酸素と栄養を送る血管(冠動脈)が詰まり、心臓の筋肉(心筋)の機能が低下する虚血性心疾患の一つ。一般的に急に起こる急性心筋梗塞のことを指す。全身に血液を送るポンプの役割を果たしている心臓の筋肉は、大量の酸素と栄養を必要とする。それらを供給するのが、心臓に張り巡らされた冠動脈。この動脈が詰まると、酸素と栄養が届かない心臓の細胞、筋肉が死ぬ壊死(えし)状態が進行し、最終的には心臓が止まってしまう。心筋が壊死する前の段階を狭心症という。冠動脈が詰まる主な原因は血管が硬くもろくなる動脈硬化で、一般的には高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙、肥満などが理由で引き起こされると考えられている。

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2011年8月5日のニュース