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白星届ける!日本代表 松田さん逝去の54分後にメンバー発表 

[ 2011年8月5日 06:00 ]

日本代表メンバーを発表するザッケローニ監督

 天国のマツさんに白星を――。日本サッカー協会は4日、キリンチャレンジ杯韓国戦(10日、札幌ドーム)に臨む日本代表23選手を発表した。発表直前に元日本代表DF松田直樹さんの訃報が届き、アルベルト・ザッケローニ監督(58)や日本協会幹部からは悲しみの声が相次いだ。

【メンバー 日程&結果】

 日本協会の田嶋幸三副会長は、松田さんがU―17日本代表だったころからよく知っている。特に印象深いのは、フィリップ・トルシエ監督時代(98~02年)だという。「トルシエ監督に反発しながらも努力で(02年)W杯のレギュラーをつかんだ。あのひたむきさは忘れられない」。田嶋副会長の元には、そのトルシエ氏からも電話があった。「凄く残念がっていた。“自分にできることがあれば何でもする、連絡をくれ”と言っていた」と話した。

 また原博実技術委員長は「今でも信じられない」と繰り返し、声を震わせた。Jリーグでは監督と選手として何度も対戦した。「相手だったからこそ、あの存在感の大きさは分かっているつもり。サッカー仲間として、彼のためにも日本サッカーのレベルアップを目指したい」と決意を新たにしていた。

 ▼日本サッカー協会・小倉純二会長 松田選手のあの華麗なプレーをわれわれサッカーファミリーは決して忘れることはありません。彼の遺志を継ぎ、サッカーの発展に尽くしたいと考えております。

 ▼日本サッカー協会・川淵三郎キャプテン 一番印象に残っているのは04年アジア杯。控えにもかかわらず懸命に練習に励み、優勝を決めた後のロッカールームで、彼は一番先に立って万歳をし、全身で喜びを表現していました。無邪気にはしゃいでいた姿が今でも強烈に残っています。W杯アジア3次予選前最後の強化試合は喪章着用や黙とう実施が予定され、松田さんの「追悼試合」となる方向だ。

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2011年8月5日のニュース