×

長友、長期離脱を示唆…右肩「今回の方が悪い」

[ 2011年8月3日 06:00 ]

右肩をギプスで固定した状態で成田空港に到着した長友

 右肩を脱臼したインテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(24)が2日、成田着の航空機で緊急帰国し、自ら長期離脱となることを示唆した。同箇所を故障し復帰に1カ月以上を要した09年の状態よりも重症であることを告白したもので、3日に広島県内の病院での精密検査を経て、手術するかどうかを決める。長期離脱となれば、インテル・ミラノにとってもザックジャパンにとっても大きな痛手となる。

 Tシャツに半ズボンというラフな格好で成田空港に降り立った長友だが、7月30日のセルティック戦で脱臼した右肩から右腕にかけては簡易ギプスでしっかり固定されていた。右肩脱臼はFC東京時代の09年10月25日の練習で痛めて以来、今回が3度目。長友は「1回目が一番痛かったけど、中の具合は今回の方が悪い」と、復帰まで1カ月以上要した前回より重症であることを明かした。

 イタリア現地紙によると、長友は7月31日にミラノ近郊パビアの病院で肩治療の権威であるベナッツォ医師による精密検査を受けた。その際、今回が3度目の脱臼であることを踏まえて、同医師から「その後のリスクを払しょくする意味でも手術をした方がいい」と勧められたという。これを受け、長友も手術を視野に入れる一方で、日本で最終決断したい意向を申し入れ、クラブも了承。今回の緊急帰国となった。

 関係者によると、長友は3日に広島市内の病院で診察を受け、長友とともにこの日広島入りしたインテル・ミラノのチームドクターと協議した上で、手術を受けるか否かを決断するという。長友は手術について「これから検査なので何とも言えない」と話すにとどめたが、手術に踏み切った場合には、2カ月以上の長期離脱は避けられない見通し。負傷から約1カ月での復帰となった前回(09年11月28日、神戸戦)はMFで出場することで接触プレーを減らすことができたが、当たりの激しいセリエAでの早期復帰は大きなリスクを伴うからだ。

 長期離脱となれば、新シーズンの開幕が今月下旬(27、28日)に迫るインテル・ミラノはもちろん、W杯アジア3次予選が9月2日からスタートするザックジャパンにとっても大きな痛手。手術か否か。長友の決断が注目される。

続きを表示

2011年8月3日のニュース