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急性心筋梗塞で緊急手術…松田、意識不明状態続く

[ 2011年8月3日 06:00 ]

今季からJFL松本山雅に移籍していた松田(右)

 元日本代表でJFL松本山雅のDF松田直樹(34)が2日午前10時5分ごろ、長野県松本市の梓川ふるさと公園で練習中に体調不良を訴えて倒れ、市内の病院に救急搬送された。急性心筋梗塞と診断され緊急手術を受け、現在は集中治療室(ICU)での治療が続いている。会見に臨んだ医師によると、意識不明の状態で極めて厳しい状況だという。

 W杯日韓大会に出場するなど長く日本代表の主力として活躍した松田が突然の悲劇に襲われた。複数の関係者によると、松田はウオーミングアップで約3キロの距離を走った後、「あー!だりぃー!」と言葉を発して仰向けにこん倒。最初は意識があったものの徐々に薄れ、心肺停止の状態になった。

 練習会場に自動体外式除細動器(AED)が設置されていなかったため、その場にいたトレーナーと練習見学に来ていた看護師によって人工呼吸と心臓マッサージが行われた。その後、松本市内の病院に緊急搬送。急性心筋梗塞と診断され手術を受け、微弱ながら心臓の鼓動は戻ったが、人工心肺装置をつけ意識不明の重体が続いている。

 松田は16年間在籍したJ1横浜から昨季限りで戦力外通告を受け、今季からJFL松本山雅に加入。J2昇格へ向けて張り切っていた中でのアクシデントとなった。

 ▼松本山雅・加藤善之監督 自分の体調と相談しながらトレーニングするタイプで、練習中に倒れたことは意外。チームの動揺は大きく、あす(3日)以降の練習や試合は選手の意向を聞きたい。

 ◆松田 直樹(まつだ・なおき)1977年(昭52)3月14日生まれ、群馬県出身の34歳。前橋育英高から95年に横浜入り。1年目から主力として活躍し95、03、04年のJリーグ制覇に貢献した。J1通算385試合、17得点。今季からJFL松本山雅に移籍。U―16から各世代の日本代表に選出され、96年アトランタ五輪、00年シドニー五輪、02年W杯日韓大会などに出場。国際Aマッチ通算40試合1得点。右利き。1メートル83、78キロ。血液型A。

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