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現役での受賞に異論も…「なでしこはプレッシャーを力にできる」

[ 2011年8月2日 10:43 ]

 サッカーの女子W杯で優勝した「なでしこジャパン」の国民栄誉賞受賞で、1976年モントリオール五輪バレーボール女子金メダリストの荒木田裕子・日本オリンピック委員会(JOC)理事が「日本の女性の力を世界に知らしめた。大賛成で、日本の女性スポーツにとっても大きな励みになる」と喜ぶなど、日本のスポーツ界から2日、称賛や激励の声が相次いだ。

 大リーグのイチローがかつて、現役選手であることを理由に国民栄誉賞を辞退した。なでしこも来年のロンドン五輪を狙う現役の選手だ。アジア・オリンピック評議会(OCA)選手委員長でもある荒木田理事は「彼女たちは(賞の)プレッシャーを心地よい力にできると思う。これからの人生を全力でぶつかってほしい」と期待した。

 竹田恒和JOC会長は「国民に活力を与えてくれる素晴らしい活躍だった。東日本大震災の被災地の皆さんにも大きな励みになったと思う」と快挙をたたえ、ロンドン五輪に向けて「全ての競技団体にとって励みになる」と意義を強調した。

 日本体育協会の岡崎助一専務理事も「国民に大きな感動を呼び、被災地に生きる力を与えてくれた。そうした意義を評価された受賞であり、スポーツの価値をより一層高めてもらえたと思う。国民スポーツを振興するわれわれの立場からも大変喜ばしい」と話した。

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2011年8月2日のニュース