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中村 豪快ミドル!復帰戦で値千金の決勝弾

[ 2011年7月10日 06:00 ]

<神戸・名古屋>後半39分、名古屋・中村直志が決勝のゴールを決め、歓喜のジャンプ

J1第3節 名古屋1―0神戸

(7月9日 ホームズ)
 王者の底力を見せつけた。9日、アウェーで神戸と対戦した名古屋は、終始、猛攻にさらされ劣勢だったが後半39分、左ふくらはぎ肉離れから復帰したばかりのMF中村直志(32)が値千金のミドルシュートを決めて勝ち点3を手にした。これで9試合負けなしとなった。

 一瞬のスキを見逃さなかった。後半39分、名古屋エリア内で神戸のMFポポがおかしたミスパスをMFブルザノビッチが拾って中村へパスを渡す。ピッチ中央付近からドリブルを開始した背番号7は、羽田の追撃を振り切ってゴール前まで持ち込み右足を一閃。値千金の決勝ミドルを突き刺した。「思い切りじゃなくてミートすることを意識しました。引き分けと勝ちと違うんで」と中村は快気祝いのゴールを振り返った。

 シーズン序盤は苦しんだ昨季のリーグ覇者だが、徐々にペースを上げてこれで9試合負けなしとなった。この日の後半も立て続けに神戸の攻勢にさらされながら、後半31分にDF田中隼と交代でFW永井を投入し逆に攻撃を強化。そして相手がシュートミスをしてチャンスを逃しているうちに先に得点を奪ったのは名古屋のほうだった。

 「きょうはとても幸せだ。ナオシは美しいゴールだ。前半は100%支配していたが後半は違った。神戸はとても危険だった。だが90分間コントロールすることは難しい。大事なことは名古屋の安定感を出せたこと。メンタル面も問題ない」。ここ2試合は消化不良のドローに終わっていただけに、3試合ぶりの勝利の味にストイコビッチ監督も酔いしれた。

 1試合少ないため、他の上位チームよりも優位と言える。次節13日はホーム・豊田に元王者の鹿島を迎え撃つ一戦。現王者の真価を見せつける。

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2011年7月10日のニュース