×

関口 自慢のロン毛“断髪”で謝罪…9日の柏戦先発へ

[ 2011年7月6日 06:00 ]

髪を切った関口(左)と手倉森監督

 “みそぎ弾”で首位浮上に貢献する。先発落ちに反発してチームの和を乱したため1週間の謹慎処分を受けていた仙台の日本代表MF関口訓充(25)が5日、チームに謝罪して練習に復帰。フルメニューをこなして体調の良さをアピールし、9日の首位・柏戦(柏)での先発復帰が濃厚となった。勝てば首位に返り咲く可能性がある大一番で、汚名返上の今季初ゴールを狙う。

 “断髪”が反省の表れだった。先月26日以来9日ぶりの練習復帰。謹慎明けの関口は、緊張した硬い表情でピッチに足を踏み入れた。肩まで伸びていたトレードマークの長髪は、15センチ以上バッサリと切られていた。

 練習後は無言のままクラブハウスを後にしたが、迷惑をかけたチームには謝罪した。手倉森監督によると、まず練習前にクラブハウスで指揮官と話し合いを持ち「謹慎中に自分と向かい合っていろいろなことを考えた。清水、名古屋戦でチームの力になれず大変申し訳ありませんでした」と謝罪。6月22日の甲府戦で今季初の先発落ちとされたことに反発して指揮官と衝突し、直後のサテライトの練習に遅刻したことが謹慎の理由だったが、反省の言葉で復帰が許された。続くミーティングでは「チームの雰囲気を壊して申し訳ない。すいませんでした」とチームメートに頭を下げた。

 関口が不在だった2戦は1分け1敗。6月26日の清水戦で今季初黒星を喫して開幕からの不敗記録が12試合で止まるなどチームへの悪影響も大きかった一方で、思わぬ恩恵もあった。6月の日本代表招集やリーグの過密日程で疲労困ぱいだった関口の体調が回復。雨上がりの蒸し暑い中行われた1時間半のフィジカル中心のメニューを軽々とこなした姿に、手倉森監督は「疲れが全部抜けて(チームで)一番フレッシュだと思う。スタメン?あり得る」と早くも柏戦での先発起用を示唆した。

 汚名返上には最高の舞台だ。3位の仙台は首位の柏を勝ち点3差、2位の横浜を同2差で追走。次節に直接対決で柏に勝てば得失点差で順位は入れ替わり、横浜の結果次第では5月3日の福岡戦以来12戦ぶりに首位へ浮上する。「関口が戻ったチームはさらに強くなる。7月は攻勢の月にしたい」と手倉森監督。心を入れ替えたスピードスターがピッチで結果を残して、再び“復興の希望の星”となる。

続きを表示

2011年7月6日のニュース