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仙台4発!開幕12戦無敗!首位肉薄勝ち点1差

[ 2011年6月23日 06:00 ]

<仙台・甲府>今月19日に子どもが生まれ、サポーターから祝福のフラッグを受け取り笑顔を見せる仙台・梁勇基

J1第17節 仙台4―0甲府

(6月22日 ユアスタ)
 司令塔のWメモリアル弾で不敗神話継続だ。仙台が今季チーム最多得点を奪ってホームで甲府に4―0と大勝。開幕からの不敗記録をJ1最長記録にあと1と迫る「12」とし、1位柏との勝ち点差を1に詰めた。北朝鮮代表MF梁勇基(29)が今季初ゴールとなる先制点を決めるなど1得点1アシスト。自身のJ通算300試合出場と19日の第1子誕生を祝った。
【試合結果 順位表】

 2つの節目を自らのゴールで飾った。仙台一筋でJ通算300試合出場を迎えたMF梁勇基が前半9分に今季初得点となる先制弾。相手DF裏に抜け出して右足で左隅に決めると、チームメートとともに歓喜のゆりかごダンス。19日に誕生したばかりの愛息へパパからのプレゼントだった。

 「いいタイミングで取れた。思い出に残るゴールになると思う。(ゆりかごダンスは)メチャメチャ気持ち良かった」

 強行日程を乗り越えた。18日の敵地・新潟戦からバスで仙台に帰ってきた直後の19日未明に出産が近いという連絡を受けて、夫人が入院する大阪市内の病院へ空路移動。約半日待って午後10時26分の長男誕生に立ち会えた。

 翌20日の午後に仙台に戻ったが、長旅の上に2日間はほとんど寝ていない状態で「どれくらい行けるか正直分からなかった」。疲れが残る中でも「子供はまだ小さいけど、いいところを見せたい」という父親としての意地と誇りが、気温31・8度のデーゲームで疲れた体を突き動かした。

 3月の東日本大震災を経験し、子供には「今年あった出来事、命の大切さを親として伝えていきたい」という。震災を乗り越えて快進撃を続ける仙台を、不動の司令塔がけん引する。

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