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C大阪で開花した“ポスト香川” セットプレーで輝く高精度キック

[ 2011年6月19日 11:24 ]

関塚監督(右)の前でフリーキックを蹴る清武

ロンドン五輪への道「オレも主役」 MF清武弘嗣(21=C大阪)

 クウェート戦では成長著しいMF清武弘嗣(21=C大阪)に見せ場がやってきそうだ。高い技術を持つ攻撃的MF。大分の下部組織で育ち「大分ユースの最高傑作」と言われた。昨季C大阪に移籍すると才能が一気に開花した。きっかけは昨夏のMF香川のドルトムント移籍。入れ替わるように先発の座を得ると25試合で4得点を挙げ3位躍進に貢献した。

 クルピ監督は「技術、スピード、左右のシュート、ジャンプ力、戦術理解力、守備、全てを兼ね備える。(香川)真司と似ている」と評価。その上で「でも真司は点を取る喜びを感じている」と得点に貪欲になってほしいとの思いも口にするが、今季は8試合で3得点。ゴールの快感も芽生えてきたことだろう。

 同僚のMF乾は「練習も凄くするし、サッカーに対して本当にまじめ」と証言する。乾が負傷で練習を休んだ際にはMF丸橋とともにチーズケーキとりんごジュースを手に見舞いに訪れたり、乾の誕生日には自宅に花を届けるなど気配りもできる。5月末に「試合に出られない苦しい時期に支えてくれた」真梨子夫人(22)と結婚。責任感もより強くなった。

 関塚ジャパンには2月の中東遠征で初招集。地道にアピールを続け、1日のオーストラリア戦でフル出場。クウェート戦も右MFで先発が濃厚。16日のFK練習ではキッカーを務めた。精度の高いキックはクウェート戦でも貴重な武器になりそう。重要な五輪予選の初戦を前に清武は「(セットプレーは)自信を持って蹴っている。(クウェート戦では)たくさんボールに入っていきたい(触りたい)」と攻めの姿勢を示した。

 ◆清武 弘嗣(きよたけ・ひろし)1989年(平元)11月12日、大分県大分市出身の21歳。大分U-15から大分ユースを経て08年にトップチーム昇格。10年C大阪移籍。J通算64試合11得点。1メートル72、66キロ。利き足は右。家族は真梨子夫人。

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2011年6月19日のニュース