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JFLからはい上がったU-22日本代表 A代表前田を完封

[ 2011年5月29日 06:00 ]

<清水・磐田>前半、磐田・前田(左)と競り合う清水・村松

J1第13節 清水0―0磐田

(5月28日 アウスタ)
 清水のU―22日本代表MF村松大輔(21)が、磐田の日本代表FW前田を完璧に封じた。「(中央では)ボランチの自分とセンターバックで、サイドに流れたら自分とサイドバックで、常にサンドする(挟む)意識があった」。前田に当ててから展開する磐田の攻撃の芽を摘んだ。被シュートはわずか2本。後半は0本と“完封”した。

 藤枝東から08年にJFLのホンダFC入り。午前中は海外輸出用の自動車用部品のファイナルギアを製造する生産ラインに立った。「そういう仕事は好きだし、向いていると思った。地味だけど、いないと困りますから」。そのときの経験が、清水で生きている。この日も相手FWをマークする地味な“作業”を淡々と繰り返した。今季、村松が先発した試合は2勝1分けと負けなしだ。

 ポジショニングの良さ、1対1の強さを武器にする守備の人。本職はセンターバックだが、清水ではチーム事情からボランチのほか、右サイドバックでプレー。「ボランチなどをやってみて、いろんなポジションで挑戦したいと考えは変わった」。複数のポジションで経験を積む村松。6月のロンドン五輪2次予選へ。ギアを上げていく。

 ◆村松 大輔(むらまつ・たいすけ)1989年(平元)12月16日生まれ、静岡県出身の21歳。藤枝東では3年時に全国選手権準V。ホンダFCから09年湘南、今季清水へ移籍。10年1月のアジア杯最終予選で日本代表入りも体調不良で途中離脱。既婚。利き足は右。1メートル76、77キロ。血液型B。

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2011年5月29日のニュース