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鹿島 敵地で返り討ち…屈辱の4年連続1回戦敗退

[ 2011年5月26日 06:00 ]

<FCソウル・鹿島>試合に敗れ、肩を落とす小笠原(40)ら鹿島イレブン

ACL決勝トーナメント1回戦 鹿島0―3FCソウル

(5月25日 ソウルW杯)
 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)は25日、各地で決勝トーナメント1回戦を行い、鹿島は敵地でFCソウル(韓国)に0―3と完敗。09年決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に敗れた因縁の相手に返り討ちにされ、4年連続で決勝トーナメント初戦で姿を消した。名古屋もアウェーで水原(韓国)に0―2で敗れ、準々決勝進出を逃した。4チームが出場した日本勢はC大阪だけがベスト8入りした。ホーム&アウェー方式の準々決勝は9月に行われる。組み合わせ抽選は6月7日に予定されている。
【試合結果】

 悪い試合を象徴する幕切れだった。0―2の後半ロスタイム。青木のヘディングによるGKへのバックパスを相手MF高明振(コミョンジン)に奪われてダメ押し弾を決められた。直後に響いた終了の笛。アウェーのスタンドが歓喜に沸く中、鹿島イレブンがピッチに崩れ落ちた。4年連続の決勝トーナメント初戦敗退。オリヴェイラ監督は「収穫は一切ない。一瞬でも、一日でも早く消しゴムで消して忘れ去りたい」とショックを隠さなかった。

 またも先制を許した。前半38分に自陣でボールを失うと、左サイドを突破されてゴールを割られた。今季公式戦13試合で先制されたのは実に9試合目。追う展開でリズムを崩す負の流れに陥り、今季4度目の3失点を喫した。序盤からボールを支配され、前半はシュートなし。前後半のシュート数は3対20となすすべなく敗れ、岩政は「何を言っても言い訳になる」と唇をかんだ。

 入念な準備も実らなかった。オリヴェイラ監督は、21日の浦和戦で連戦で疲れの見える小笠原、新井場を温存。小笠原には約1週間、別メニューでフィジカルトレを命じて、この日の試合に照準を合わせた。チームの士気を上げるため、通常は試合2日前の現地入りを3日前に前倒し。23日の練習前には約1時間に及ぶ青空ミーティングを実施して特別な一戦であることを意識させたが、白星は遠かった。

 ショックの大きい敗戦だが、中3日の29日にはアウェー広島戦が控える。興梠は「ACLは終わった。次の目標はJリーグ制覇。負けを引きずらずに一日も早く切り替えたい」と前を向いた。今季開幕から低空飛行が続くチームをどう立て直すか。Jリーグ創設期から日本サッカーを引っ張ってきた常勝・鹿島の底力が試される。

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