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判断「ぶれ」た日本協会 「他人任せ」で打つ手なし

[ 2011年5月17日 13:12 ]

  日本サッカー協会の小倉純二会長は17日、7月にアルゼンチンで開催される南米選手権の出場を辞退したことを明らかにした。

 日本は主催者側の再考要求に折れて一度は辞退を取り下げたが、再び出場断念に追い込まれた。東日本大震災後の状況だったとはいえ、日本協会の判断の「ぶれ」が混乱を招いた感は拭えない。

 日本の南米選手権出場は招待のため、ワールドカップ(W杯)予選やアジア・カップとは違って欧州のクラブに対して代表招集の強制力がなかった。そのため当初は国内組主体で臨む方針で、7月はJ1の日程を入れていなかった。震災による日程再編で新たに5試合が同月に組み込まれたことで、一度は同選手権の出場は無理と判断した。

 それでも出場を決めた日本協会の説明は「影響力の強い大会組織委側が各クラブの説得に当たれば欧州組を多く招集できる。それが出場の条件で、無理なら辞退」とあまりにも「他人任せ」だった。大会組織委側は各クラブに協力を求める文書を送付したが、それ以上は「具体的にどうやったかは分からない」(原博実強化担当技術委員長)と、打つ手がなかった。

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2011年5月17日のニュース