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5戦負けなし好調一転…新潟 痛すぎる攻撃の要2人の離脱

[ 2011年5月11日 13:47 ]

 J1新潟の攻撃を引っ張ってきたFWブルーノ・ロペス(24)とMFチョ・ヨンチョル(21)の2人が戦戦離脱を余儀なくされた。ここまで得点ランキング2位タイの3得点を挙げているロペスは7日のアウェー大宮戦で右太腿を痛め、14日のホーム柏戦は欠場が濃厚。同じく大宮戦で右太腿裏を痛め途中交代したチョ・ヨンチョルは新潟市内の病院で診察を受け、肉離れで全治5~6週間と診断された。

 開幕5戦負けなし(2勝3分け)と好調だったチームが一転、ピンチを迎えた。オフ明けの10日に聖籠町のクラブハウスで再開された練習には、前節の大宮戦で負傷した主力5人が不参加。以前からのケガ人を含めると戦線離脱は計12人に達した。中でも攻撃陣を引っ張ってきたロペスとチョ・ヨンチョルの離脱は、大きな影響を及ぼしそうだ。

 今季加入のロペスは既に3得点。5試合でチーム最多計22本のシュートを放つなど前線の核となっているが、フル出場した大宮戦で右太腿を負傷。この日もクラブハウスに姿こそ見せたものの足を引きずっており、黒崎久志監督(43)は「次は難しい」と14日のホーム柏戦欠場を示唆した。

 さらに、チョ・ヨンチョルも右太腿裏肉離れで全治5~6週間と発表された。ここまでPKによる1得点だけだが、ドリブルで左サイドをかき回して攻撃のリズムをつくり、対戦相手からも警戒されていた。しかし、大宮戦でドリブルを仕掛けた際に右太腿裏を痛めて倒れ、前半4分で途中交代。試合直後は軽傷とみられたが、診断結果は予想以上に厳しかった。

 長期離脱となるチョ・ヨンチョルに加えロペスも出られなければ、柏戦は“飛車角落ち”の戦いを強いられる。しかし、黒崎監督は「若くて元気なやつがいっぱいいる」と前向きに話した。大宮戦でJ初出場を果たしたFW酒井宣福(18)は「このチャンスをつかまないと、これから先はないと思ってアピールしていきたい」と意気込み、4試合に途中出場したFW川又堅碁(21)も「こういう時こそ意識を高く持ってチームに貢献したい」と話した。「チャンスをものにすれば、ケガ人が戻ってきても席を譲ることもない」という指揮官の期待に若手が応えられるかどうか。

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2011年5月11日のニュース