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“元10番”封じ誓った!清水MF岩下「削りにいきます」

[ 2011年5月5日 11:59 ]

古屋戦に向けてクールダウンする岩下。右は大前

 清水のMF岩下敬輔(24)が、次節7日の名古屋戦(瑞穂陸)で、昨年まで同僚だった日本代表MFの藤本淳吾(27)を止めてチームの窮地を救う。3日の広島戦でDF平岡康裕(24)が右肩を脱臼し、名古屋戦の出場が絶望となるなど、守備陣にケガ人が続出する中、岩下が同期の“元10番”を封じ込める。

 古巣との対戦を前に、調子を上げてきた名古屋の藤本に、岩下が“宣戦布告”した。「削りにいきますよ。バチバチとね」。4日のACL・杭州(中国)戦。一度はやり直しとなりながら、2度目も同じコースに蹴ってPKを決めた藤本とは05年に清水入りした同期。現在もメールで連絡を取り合っているが、対戦となれば話は別だ。

 移籍した昨年の主力との“直接対決”は初めて。特に05年から6年間、清水の10番を背負った藤本との対戦に「1人で打開できる。(08年に)ケガしたけど、昨年からまた切れが戻った」と警戒を強めるが、個人的にも負けられない相手であることは間違いない。

 最近2試合は1ボランチとして、インターセプトや正確なサイドチェンジなど、攻守で存在感を示している。0―3と完敗した3月5日の柏戦ではダブルボランチの一角に入り、中断期間の慈善試合は本職のセンターバックに戻ってプレー。4月29日の横浜戦から再びボランチに戻った。

 「開幕前はいいプレーをしなければと思っていたが、最近は割り切ってできることしかやっていない。1ボランチはスペースの使い方がハッキリしていますしね」と気負いがなくなったことが、新ポジションで成功した理由だ。

 左足首を負傷したMF村松に続き、DF平岡も右肩を脱臼した。ボランチか、センターバックでのプレーになるかは未定だが、いずれにしても名古屋戦は岩下の守備力がカギになる。

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2011年5月5日のニュース