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ブラジルで素質開花!柏の長身DF酒井U―22招集も

[ 2011年4月27日 06:00 ]

U―22日本代表候補にリストアップされた柏・酒井

 来年のロンドン五輪出場を目指すU―22日本代表に柏のDF酒井宏樹(21)がリストアップされていることが26日、明らかになった。酒井は1メートル83の長身を生かした守備とアグレッシブな攻撃参加が武器で、センターバック(CB)と両サイドバック(SB)をこなせるユーティリティープレーヤー。関塚ジャパンには各クラブでレギュラーを務めるDFが不在で、守備ラインを固定できていないのが現状。守備陣の新たなピースの1人として酒井が抜てきされた形だ。

 ユース時代から将来を嘱望されてきた酒井だが、一気に飛躍したのは09年シーズンだった。6月から約5カ月間、ブラジルのサンパウロ州選手権1部モジミリンECにサッカー留学(レンタル移籍)。現地ではU―20のカテゴリーで試合に出場していたが、その実力を認められトップチームに昇格した。トップチームでの試合出場はなかったが「ブラジルのFWのレベルは凄く高くて、日本にいないタイプの選手と対戦できて対応の幅が広がった」と、ハイレベルな練習の中で球際の強さを身につけた。

 昨年12月に左足第5中足骨を骨折し、手術を受けたため、今季は出遅れたが、リーグ中断期間中に体力強化。4月の指宿合宿でサブ組のCBから主力組の右SBに抜てきされ、23日のJリーグ再開初戦の大宮戦で右SBとしてJ1デビュー。戦列復帰を果たしたことで、U―22代表のリストに名を連ねた。

 「U―22はもちろん行きたい。でもまずはチームで結果を出すこと」。J1で首位に立つ柏で今季から背番号「4」を託された21歳が、関塚ジャパンの秘密兵器となる。

 ◆酒井 宏樹(さかい・ひろき)1990年(平2)4月12日、千葉県柏市生まれの21歳。柏の下部組織U―15、U―18を経て、高校3年時の08年に2種登録。09年から正式にトップチームに昇格した。プロ2年目の昨季は9試合(J2)に出場し1得点。1メートル83、70キロ。

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2011年4月27日のニュース