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本田争奪戦が再燃!セリエA古豪ナポリ浮上

[ 2011年3月9日 06:00 ]

ナポリが獲得へ調査を開始した本田

 イタリアの古豪ナポリが、CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(24)の今夏の獲得に向け動きだしたことが8日、分かった。イタリア地元メディアによると、既に調査を開始したという。1月のアジア杯で優勝に貢献しMVPに輝いた本田にはナポリのほか、プレミアリーグのマンチェスターCなど複数のクラブが興味を示しており、悲願のビッグクラブ移籍に向けて再び周囲が騒がしくなってきた。

 かつてあのマラドーナも在籍したイタリアの古豪が本田の移籍先に浮上した。ナポリが来季の新戦力候補として本田をリストアップした。ACミランのベルルスコーニ会長が所有するテレビ局メディアセッテが報じた。映画プロデューサーとしても有名なアウレリオ・デラウレンティス会長(61)は、選手としての実力はもちろんタレント性も高く評価。既に調査を開始している。

 W杯南アフリカ大会直後の昨夏にも、ACミランやAマドリードが獲得に乗り出すなど本田のビッグクラブへの移籍話が浮上した。さらに冬の移籍市場が開いた今年1月にも、プレミアのリバプールなど複数のクラブが、アジア杯が開催されたカタールにスカウトを送り込むなど移籍の噂が絶えなかった。だが、1500万ユーロ(約17億円)とも言われる高額な移籍金がネックとなり実現には至っていない。

 ただ本田の欧州での評価は揺るぎない。最近でもマンチェスターCや、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントが獲得に名乗りを上げたと報じられた。また英国のサッカーサイト「トライバル・フットボール」は8日、アーセナルが今夏の獲得を目指すと伝えた。水面下の争奪戦は激化している。そこに割って入ったのがナポリ。日本代表のザッケローニ監督が日本人の能力の高さをけん伝したことでセリエA各クラブの日本人獲得の意欲は高まっている。そうした背景もナポリを後押しした。

 本田はCSKAモスクワで2シーズン目に突入。ビッグクラブ移籍の悲願は今夏にかなうのか。今後に注目が集まる。

 ◆アジア杯後の本田 左太腿痛、アジア杯の疲労蓄積などで出遅れた。2月17日の欧州リーグ決勝トーナメント1回戦の敵地PAOK(ギリシャ)戦は、遠征に同行しながら太腿に違和感を訴えてベンチ外となり、同22日のホームでの第2戦もベンチ入りしなかった。チームは16強入りしたが、本田は不完全燃焼だった。しかし復帰戦となった同28日のロシア杯5回戦シニク・ヤロスラブリ戦では、右ボランチで先発フル出場すると、FKで決勝ゴールを演出してチームを勝利に導いた。3月6日のロシア・スーパー杯でも右MFで先発フル出場したが、チームは0―1で敗れタイトルを逃した。

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2011年3月9日のニュース