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カレン52秒初ゴール!吉田守って逆転残留に望み

[ 2011年2月27日 06:00 ]

移籍後、初得点となる先制弾を決めて喜ぶVVVフェンロ・カレン

オランダリーグ第25節 VVVフェンロ1-0エクセルシオール

(2月25日)
 VVVフェンロの元U―22日本代表FWカレン・ロバート(25)がオランダ初ゴールを決めた。25日にホームのエクセルシオール戦に先発し、前半1分に右足で先制弾を押し込んだ。VVVフェンロは日本代表DF吉田麻也(22)を中心にこの1点を守りきり、連敗を2でストップ。逆転残留に望みをつないだ。

 試合開始52秒、電光石火の先制弾だった。トップ下で先発したカレンは、低い右クロスを右足で合わせてゴール左隅に押し込んだ。出場6試合目での移籍後初得点が決勝点となりマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。賞品のシャンパンを同僚とかけあって喜びを分かち合った。

 「ごっつぁん(ゴール)ですけど、かなり大きな一歩にはなった」とカレン。本人は謙遜したが、偶然のゴールではなかった。相手DF2人の間に入る絶妙なポジショニングでフリーになっていたことが、ワンタッチゴールにつながった。これまでは左サイドでプレーしたが、この日はトップ下。「高校の時だけど、真ん中は経験がある」と全国選手権優勝も果たした市立船橋での経験がオランダで生きた。

 04年に鳴り物入りで磐田入りして、高卒2年目で13得点を挙げて新人王を獲得。しかし、その後は左膝、股関節など故障に泣いた。昨年6月に磐田との契約が切れ、熊本に拾われる形でJ2でプレー。「死ぬ気でやります」と復活を懸けての欧州挑戦で、生き残るためには何よりもゴールが必要だった。

 VVVフェンロは降格圏のチーム同士の直接対戦を制し、16位のエクセルシオールとの勝ち点を6に縮めた。完封に貢献した吉田は「これで相手に重圧を与えられる。大きな大きな勝ち点3」。残留圏の15位まで勝ち点差は9。残り9戦での逆転残留を目指し、カレン、吉田の日本人コンビがフル回転する。

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2011年2月27日のニュース