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岡ちゃんも認めた「将来の日本のエース」 7年目の爆発を

[ 2011年2月20日 12:16 ]

鹿島V奪回のカギを握るFW興梠慎三

3・5開幕!J1キーマン

 王座奪回を目指す鹿島の鍵を握るのがFW興梠慎三(24)だ。今冬、昨季までのエースFWマルキーニョスが仙台に移籍。新加入のFWカルロンがどこまでチームにフィットするかは未知数であるだけに、プロ7年目のストライカーにかかる期待は大きい。昨季は8得点で2年連続の2桁ゴールを逃しており「最低でも昨季以上は得点したい。2つ、3つとタイトルを獲れるようにしたい」と意気込んでいる。

 爆発的な瞬発力を生かした裏に飛び出す動きに加え、足元の技術も高い。鹿島のトニーニョ・セレーゾ元監督から「潜在能力の高さは小笠原に匹敵する」と評価され、日本代表の岡田武史前監督に「将来、日本のエースになる」と言わせた逸材。昨季は両目の結膜炎や胸部打撲など故障に苦しんだだけに「今季はケガをしないようにしたい」と7日からの宮崎合宿では筋力トレや体幹トレなど基礎体力づくりに励んでいる。

 1月のアジア杯メンバーからは落選し、大会はテレビで観戦。「いい刺激を受けました。最終的に(14年)W杯の時にメンバーに選ばれることが大事だと思うし、そのためにもチームで結果を出したい」と日の丸への思いを新たにした。今オフ、チームは日本代表MF本田をはじめ、カルロン、DF西、アレックスと主力候補4人を獲得。層の厚さは確実に増しており、興梠がマルキーニョスの穴を埋める活躍を見せれば、リーグ、ACL、ナビスコ杯、天皇杯のタイトル総ナメも夢ではない。 

 ◆興梠 慎三(こうろき・しんぞう)1986年(昭61)7月31日、宮崎県出身の24歳。鵬翔高から05年に鹿島に入団。08年からレギュラーに定着して、リーグ通算131試合34得点。国際Aマッチデビューは08年10月9日UAE戦で、通算10試合無得点。1メートル75、67キロ。血液型O。

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2011年2月20日のニュース