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若き才能の発掘も期待!ザック「総監督」誕生へ

[ 2011年2月17日 06:00 ]

Uー18、17代表の練習試合を視察する日本サッカー協会の原技術委員長(右)とUー22代表の関塚監督

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(57)を、各年代別代表を統括する「総監督」とする計画が進んでいることが16日、判明した。この日は日本サッカー協会の原博実技術委員長、U―22日本代表の関塚隆監督らが静岡県内で行われたU―18、U―17代表の練習試合を視察。今後はA代表も含めた合同練習なども計画する方針で、その頂点にザッケローニ監督が立つことになる。

 ザッケローニ監督が「総監督」に就任する。16日、U―22代表スタッフらとU―18、U―17代表の合同練習試合を視察した原委員長は「コーチ、監督同士が世代を超えて交流できたことは有意義。今回はイタリア人のスタッフが(休暇で)帰国中だけど、今後はザッケローニ監督にも下の世代を見てもらう時間をつくりたい」と明かした。

 日程さえ合えば、A代表と下のカテゴリーによる合同練習、合同ミーティングも実施する。「下の世代にもいいタレントはいるし、各世代を知ることは良いこと。若い選手も、上のカテゴリーの人と連携が取れれば刺激になる」と原委員長。実現すれば、世代を超えて1つのコンセプトを共有でき、14年W杯に向けていち早く“金の卵”を発掘できる。メリットは計り知れない。

 ザッケローニ監督は元来、若年層の育成に興味を示していた。昨年10月にも自主的にU―21日本代表合宿を視察。また、母国イタリアで22歳以下の代表のスーパーバイザーを務めるアリゴ・サッキ氏とも太いパイプを持つ。そのイタリアでは各世代の代表がA代表と同じシステムを採用し、一貫した強化を進めている。日本にとっても絶好の教科書となりそうだ。

 原委員長は「今回は一緒に風呂に入ることもテーマ」と世代別交流に合宿地の温泉もフル活用。ザック総監督を頂点としたピラミッドが完成すれば、日本サッカーのさらなる発展は間違いない。

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2011年2月17日のニュース