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内田 敵地で耐えた!本拠第2戦へ「借り返す」

[ 2011年2月17日 06:00 ]

<シャルケ・バレンシア>相手の突破を防ぐ内田

欧州CL決勝T1回戦第1戦 シャルケ1-1バレンシア

(2月15日 バレンシア)
 シャルケの日本代表DF内田篤人(22)が日本人3人目となる欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントの舞台に立った。シャルケ(ドイツ)は15日に敵地でバレンシア(スペイン)と対戦し、FWラウル(33)のゴールで追いついて1―1で引き分けた。右サイドバックでフル出場した内田は堅実な守備でアウェーでの勝ち点獲得に貢献した。また、トットナム(イングランド)は敵地でACミラン(イタリア)に1―0で勝った。
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 アウェーの劣勢の中、内田は守備で貢献した。ボール支配率が40%に満たない中、危険な場面で冷静に対処。「アウェーなので自分たちが主導権を握れるとは思わないし、やる前から我慢する時間は多いと思っていた」。1失点にしのぎ、貴重な勝ち点1を獲得した内田は淡々と振り返った。

 相手の3トップに対応し、いつもより中央寄りにポジションを取った。後半にはクロスを何度もヘディングでクリアするなどゴール前の競り合いで強さを発揮。「最近はゴール前の守備というか、はね返したり、競り合いが、かなり良くなってきている。タイミング、相手との距離が測れるようになってきた」と手応えを感じていた。攻撃面でも堅実なプレーで貢献した。目立った見せ場はなかったが、チーム最多タイの46本のパスを出し、成功数はチームトップの29本。正確なパスでチームに安定感を与えた。

 ただ、反省も忘れていなかった。前半17分に奪われた先制点は、攻め上がってきた相手DFに振り切られクロスを許したために生まれた。中央の守備を重視するチーム戦術によって喫した失点だったが「あんなに足が速いとは思わなかった。風が強かったので追い風に乗ってきた。もう少し間合いとか詰めておくべきだった」と周囲の状況を読み切れなかったことを悔やんだ。

 中村(セルティック、現横浜)本田(CSKAモスクワ)に続く、日本人3人目の欧州CL決勝トーナメント出場となったが満足感はない。「次はホームだから、しっかり借りを返したい。勝てばいいんでしょ」。勝って準々決勝へ。内田の視線は3月9日に行われるホームの第2戦に向けられていた。

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2011年2月17日のニュース