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清水新助っ人 ケネディにライバル心…「何点取ったの?」

[ 2011年2月4日 13:40 ]

練習でFW高原(右)と競り合うアレックス(中央)

 J1清水に新加入したFWアレックス・ブロスケ(27=前シドニーFC)が3日、全体練習に初合流した。昨年末に痛めた右足付け根の状態も良好で、3月5日の柏との開幕戦(柏)の先発出場をアピール。オーストラリア代表の同僚で、昨年のJ1得点王、名古屋のFWジョシュア・ケネディ(28)に強いライバル心を燃やした。

 アレックスは長旅の疲れも見せず、清水での初練習に、精力的に取り組んだ。ウルグアイ系のオーストラリア人とあって、南米タイプの柔らかいボールタッチを披露。1回の練習時間を70分とするゴトビ監督が珍しくアレックスと高原、大前、伊藤のFW4選手に居残りを命じたが、疲労を感じさせない正確な左足シュートを連発した。

 「オーストラリアは夏なので、先週はビーチにいた。日本の冬は寒いです」とアレックスは小刻みな動きで震える仕草を見せたが、04年のベルギー以来となる2度目の海外挑戦に燃えている。「Jリーグはボールの動きが速い。きょうの練習でそれを感じた。早く慣れたい」と話す。そして、「オレンジのユニホームはオーストラリアリーグの最初のチーム(ブロスベン・ロアー)以来」と初心に帰ってひたむきにプレーしていく決意だ。

 名古屋のFWケネディに対しては、ライバル心を持っている。昨年10月のパラグアイ戦前のオーストラリア代表合宿に一緒に参加。「素晴らしいストライカー。ヘディングも足元もうまい」と敬意を表す。スピードとテクニックが特長のアレックスとタイプは違うが、ケネディが得点王を獲得したことは刺激になっているようで「ケネディは何点取ったの?」と報道陣に逆取材、18点だったことを知ると、不敵な笑みを見せた。

 オーストラリア代表に復帰するためにも、同じJリーグでゴール数が上回れば、重要な評価材料になる。アレックスの“ケネディ超え”のモチベーションが、チームに好影響を与えることになる。

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2011年2月4日のニュース