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李 オフ3日で再始動!広島で先発定着だ

[ 2011年2月1日 06:00 ]

帰国した李ら日本代表イレブン

 日本代表FW李忠成(25=広島)が3日間のオフしか取らずに再始動する。31日に成田空港着の航空機で帰国し、所属する広島の沖縄合宿に4日から合流することを明かした。29日のアジア杯決勝オーストラリア戦で優勝を決める得点を挙げて時の人となったが、広島での先発定着と代表での定位置奪取に向け、強行スケジュールを志願した。

 慢心はなかった。歓喜の決勝弾から2日。成田空港に姿を見せた李は「4日から広島の練習に合流します」と沖縄でキャンプ中のチームに早々と合流することを明かした。オフはわずかに3日。しかも、帰国後はテレビ出演のため都内に直行するなど気が休まる時間はない。それでも「まずは広島でレギュラーに定着して一試合一得点を目標にしたい」と次なる目標に向けて、早期のチーム合流を志願した。

 29日のオーストラリア戦で鮮やかな左足ボレーを決めて一躍、時の人となったが、アジア杯の出場はわずか2試合。1月9日の1次リーグ初戦のヨルダン戦、決勝のオーストラリア戦の出場時間を合わせても、ピッチに立ったのは67分間だけだった。連日、厳しい練習を行っていたとはいえ、先発組に比べて疲労は少ないだけに、弾丸での沖縄入りを決断した。

 広島で昨季リーグ終盤の12試合で11得点を記録。結果を出して日本代表初選出を勝ち取ったが、佐藤が故障離脱するまでは控えに甘んじており、先発定着は9月18日の神戸戦以降だった。今季も先発の座が約束されているわけではなく、アジア杯の経験を経て成長した姿を沖縄合宿でアピールしたい意向だ。

 昨夏までは広島でベンチ外も経験。オーストラリア戦で一気に日本サッカー界の主役の座を射止めた。14年W杯ブラジル大会についても「人は欲が出るもの。最初よりもそれが強くなっているのは確か」と色気を見せた。昨季リーグ最終戦終了後もアジア杯に向けて慶大や流通経大の練習に参加しており、完全オフはほとんどなし。アジア杯の勢いのままに、一気に新シーズンに突入する。

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2011年2月1日のニュース