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ハラハラドキドキはもう御免だけど…川島「これからも背負っていきたい」

[ 2011年1月31日 08:52 ]

<日本・オーストラリア>好セーブを見せた川島は力強いガッツポーズ

アジア杯 決勝 日本1―0オーストラリア

(1月29日 カタール・ドーハ)
 GK川島永嗣(27=リールセ)にとって、ジェットコースターのような21日間だった。

 1次リーグ・シリア戦では微妙な判定で一発退場。リベンジを期した準々決勝・カタール戦は相手FKの場面で壁役への不的確な指示やシュートへの対応ミスで2失点した。だが、PK戦までもつれ込んだ準決勝・韓国戦では2本連続でセーブ。決勝ではクロスへの対応を誤り、あわや失点の場面が2度。かと思えば鬼セーブで2度の1対1を切り抜けた。

 W杯後に移籍したベルギー1部リールセではDF陣の崩壊により、1試合で7失点をワーストに22試合で計45失点。DFとの距離感や連係などが鈍り、日本代表での感覚を取り戻すには時間が必要だった。それでも「ミスを引きずっていたら前に進めない。常に前を向いてやろうと思った」と気持ちを強く持ち続けたことが、最後の完封劇につながった。

 「代表には背負っているものがあると再認識できた大会だった。これからも背負っていきたい」

 ハラハラドキドキはもう御免。優勝後は宿舎に戻って仲間うちでささやかな祝杯を挙げた“アジアの守護神”は、あくまでも“ミスター完封”への道を追い求める。

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