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期する思いあった李忠成 韓国紙も称賛

[ 2011年1月31日 07:01 ]

<日本・オーストラリア>延長後半、左足ボレーで決勝ゴールを決める李

アジア杯 決勝 日本1―0オーストラリア

(1月29日 カタール・ドーハ)
 日本に4度目の優勝をもたらしたのはFW李忠成(25=広島)だった。延長後半4分にDF長友佑都(24=チェゼーナ)の左クロスを左足ダイレクトでゴール。待望の国際Aマッチ初得点が値千金のV弾となった。

 期する思いがあった。在日韓国人4世として生まれ、07年2月に日本国籍を取得。将来のA代表入りを見据えての決断だった。25日の準決勝・韓国戦前には一部韓国紙で李が韓国を敵対視するような報道をされた。日本語に比べて韓国語の語学力が劣ることから生まれた誤解の可能性もあったが、寂しさを感じた。

 04年にU―19韓国代表候補に選出された際には、在日韓国人をさげすむ「半日本人」という悪口も耳にした。それでも「日本と韓国の両方の文化で育ち、両国を愛している」というスタイルを崩したことはない。

 準決勝の韓国戦後には握手を求めた朴智星(パクチソン)から「頑張れよ」と声を掛けられて、韓国側からも温かく見守られていることを再確認。30日付の韓国紙・中央日報にも李を称える記事が掲載された。

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