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【加茂周氏の目】代役・藤本に必要な「裏に飛び出す意識」

[ 2011年1月28日 12:00 ]

 大一番で香川を欠くことになったが、代役として藤本を先発起用する可能性は十分にある。藤本は右でも左でもプレーできるサイドアタッカーで、トリッキーなプレーでボールもキープできるし、縦に突破する能力がある。ときには中に切れ込んでゴールを奪う力もあり、ザッケローニ監督が練習でプレーさせていた右サイドハーフだと左足のシュート力が生きるはずだ。

 ただ、残念ながら香川と比較するとまだまだ力が物足りないし、逆サイドでプレーする岡崎ほど最終ラインの裏を狙わない。決勝戦では裏のスペースに飛び出す意識を強く持ってほしいし、周りの選手のサポートも必要となるだろう。

 最終的には4―2―3―1の布陣のままで、2列目に藤本か柏木を入れて試合に臨むことになるだろう。柏木は藤本に比べて運動量があって、ファイトできる選手。先発したら岡崎とともに両サイドで守備で効いてくる。どちらかと言えば柏木を使う方がベストな選択だと思う。 (元日本代表監督、スポーツニッポン新聞評論家)

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2011年1月28日のニュース