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オレンジの高原 脱クール宣言「20代はツンツンしてた」

[ 2011年1月22日 10:54 ]

背番号19のユニホーム姿を披露した清水FW高原

 J1清水は21日、静岡市内のホテルで新体制発表会見を行い、元日本代表FW高原直泰(31)ら新加入9選手と、アジア杯でイラン代表を率いているアフシン・ゴトビ新監督(46)を除く新スタッフが抱負を語った。高原はイメージチェンジすることを宣言。清水を強くするために、ピッチ内外で貢献する決意を明らかにした。チームは24日に始動する。

 高原が“脱クール”を宣言し、海外3カ国でプレーした経験を清水に還元する。オレンジのユニホームに袖を通した高原は、まず最初に「チーム、選手にいい影響を与えられるような存在になりたい。そしてサポーターと一緒に喜べる、そんな試合をやれたらいい」との思いを口にした。

 「人見知りで、愛想はよくない。20歳代はツンツンしていた」とかつての自身の性格を振り返った。アルゼンチンやドイツ、韓国でプレーしたとき「海外で受け身ではダメ。自分から行かないと、受け入れられなかった。人間としての幅を広げようと思ったし、昔に比べたらオープンになったかな。いい大人なんでね」。この日も明るい表情を崩さなかった。

 積極的にコミュニケーションを取ることが、チームを強くすることにつながる。自身は磐田時代、元日本代表FW中山雅史(J2札幌)を目標にし、成長の糧にした。そして高原を見た日本代表FW前田遼一が育った。チームにとってそんな最高の循環を、清水でも実現させたい。「個人的な目標はない。優勝を目指さないと何もない。その歯車として働きたい」と高原は力を込めた。

 清水東高から98年磐田入りし、13年ぶりに清水に帰ってきた。「プロになるために、自分を育ててくれた街に恩返ししたかった。もっと年を取って、何年後かだったらダメだった。このタイミングで移籍することができてうれしく思う。小学生の頃から知っている小野と一緒にプレーできるのもうれしい」と地元への愛着は強く、移籍したばかりとはいえ、清水を強くしたいという思いは強い。

 11月上旬に韓国から帰国。オフ中の年末、年始と2度に分けて自主トレを行った。「ゆっくり休めたし、じっくり下準備ができた。チームがスタートしたときに(ケガなどで)外れないように、最低限の準備はできた」。プレーヤーとしても、人間としても、頼もしい男が清水に加入した。

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2011年1月22日のニュース