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本田圭 香川とアジアで魅せる初“アベック弾”!

[ 2011年1月21日 06:00 ]

練習でスライディングするなど軽快な動きを見せる本田圭

アジア杯準々決勝 日本―カタール 

(1月21日 カタール・ドーハ)
 日本代表は21日にアジア杯準々決勝でカタールと対戦する。左足首痛で1次リーグ最終戦のサウジアラビア戦(17日)を欠場したMF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)は2試合ぶりの先発復帰が確実で、優勝を目指す上では個人で打開することが必要と訴えた。MF香川真司(21=ドルトムント)の得点も期待しており、本田圭&香川の初のアベック弾で開催国撃破を目指す。

 飢えたオオカミほど恐ろしいものはない。本田圭のゴールは13日のシリア戦で挙げた決勝PKの1点のみ。どんな状況でも自身に満点を与えない男にとって、とても満足できるものではない。カタール戦を前に、たぎる思いを隠さなかった。

 「勝負を決するのは個人技であったりすることもある。紙一重のところで誰かが打開したい。(決勝トーナメントは)ここまでが全く参考にならない戦いになる。得点を取るべき選手が取らないといけない」。サウジアラビア戦は出場機会がなかっただけに、ゴールをこじ開けたいという思いは強くなっている。試合会場のアルガラファ競技場で行われた20日の公式練習は冒頭15分のみの公開だったが、痛めていた左足首を気にする様子もなく、フルメニューをこなし臨戦態勢を整えた。

 ここまで無得点の香川の“復調”も期待している。「オカ(岡崎)の得点もアシストしている。点を取るだけが彼の仕事でもない。守備面でも貢献している」と擁護。その上で「相手がガチになると真司の得点に期待したい。それがないと、優勝というのは簡単ではない」と付け加えた。今季ドルトムントで公式戦25戦12発の香川の力を信頼しているからこそ、目に見える結果を求めた。

 香川も「チームの結果には満足している。あとは個人的な部分だけ」と無得点で終わるつもりはない。サウジアラビア戦ではDFラインの裏に飛び出す動きで岡崎がハットトリックを達成しただけに「僕自身もどんどん裏を狙っていきたい」と積極プレーを意識。2試合連続無失点のカタールの堅守を破るイメージは出来上がりつつある。

 2人が同じピッチに立ったのは北京五輪を目指した反町ジャパンも含め15回あるが、アベック弾はない。だが、本田圭には昨年6月のW杯南アフリカ大会のデンマーク戦で決めた無回転FKが、香川には09年2月のフィンランド戦でDF3人をかわした突破力がある。2人は香川が海外移籍を目指していた09年に何度も連絡を取り合うなどプライベートでも仲が良く、認め合う互いの実力はカタール戦の大きな武器になるのは間違いない。

 過去1勝4分け2敗と苦しめられているカタールとの運命の一戦。個人でも打開できる両エースが、完全アウェーとなるスタジアムを黙らせる。

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2011年1月21日のニュース