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川島 W杯16強敗退の責任胸にPK特守!

[ 2011年1月21日 06:00 ]

西川(左後方)の前でキャッチング練習する川島

アジア杯準々決勝 日本―カタール 

(1月21日 カタール・ドーハ)
 出場停止が明けて2試合ぶりの先発復帰が濃厚な日本代表GK川島永嗣(27=リールセ)が21日の準々決勝カタール戦での完封を誓った。PK練習も行うなど、一発勝負の決勝トーナメントに向けて入念に調整。昨夏のW杯南アフリカ大会決勝トーナメント1回戦では、パラグアイに0―0からのPK戦3―5で敗れており、同じ失敗は繰り返さない覚悟だ。

 苦い経験をムダにはしない。一発勝負の決勝トーナメントで、相手は開催国カタール。90分で勝つことが理想だが、守護神は「自分の仕事はゴールを守ること。90分でも、PK戦でも最後まで守り切るという強い気持ちで試合に臨むことに変わりはない」と延長戦、PK戦にもつれ込む事態も想定している。19日にはPK戦の練習も行い、入念な準備を済ませた。

 昨夏の激闘が頭をよぎっていた。10年6月29日、W杯南アフリカ大会決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦。0―0のまま突入したPK戦で、川島は1度もボールに触れず、5本全てを決められた。チームも3―5で敗戦。3人目のキッカーとして失敗した駒野(磐田)ばかりがクローズアップされたが、GKとして責任を感じていた。トーナメント方式の試合に出場するのはそのW杯以来。「W杯予選でもやっている相手だし、特徴は分かっている」と相手のキックの癖を研究するなど対策も怠りない。

 川島は13日のシリア戦で一発退場。オフサイドが見過ごされた不可解な判定だったが、最終ラインとの連係や中途半端なクリアなど自らのミスが絡んだのも事実だ。出場停止となった17日のサウジアラビア戦で日本は5―0で大勝。代役GK西川の完封は発奮材料となっている。「1試合空いて時間があった分、コンディションも良い。外から試合を冷静に見られたので、それをパフォーマンスに生かしたい」。2大会ぶりのアジア制覇に向けて、守護神がゴールにカギをかける。

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2011年1月21日のニュース