その名もミュラー!ドイツにW杯秘密兵器
ドイツに新たなミュラーが出現した。バイエルン・ミュンヘンのFWトーマス・ミュラー(20)がW杯の秘密兵器として急浮上。今季クラブで先発に定着し、バイエルンと西ドイツ代表で活躍して「爆撃機」と呼ばれた名FWゲルト・ミュラーを思わせる得点センスが注目されている。国際Aマッチ出場こそないが、1月末の代表合宿にも参加。W杯メンバー入りの可能性が高まってきた。
ドイツとバイエルンでプレーする「ミュラー」と聞けば、オールドファンには「ゲルト」の名が浮かぶ。1メートル76と大きくはないが、がっしりした体格と泥臭いプレーでゴールを量産した名選手。10センチ身長が高い現代のミュラーはスマートだが、鋭い得点感覚は共通している。
「彼は驚くべき選手だよ。私のように右足も左足も使えて素早い。空中戦にも強く、W杯に出場してもおかしくないね」
バイエルンのリザーブチームでコーチを務める元祖ミュラーは辛口で知られるが、昨季まで直接指導してきた後継者に関しては口元が緩む。今季からトップチームに定着したミュラーは一気に定位置確保。ここまでリーグ戦全21試合に出場し、6得点4アシストでチームの首位戦線浮上に貢献してきた。
「チャンスはあると思っていたけど、こんなに早く重要な役割を果たせるとは…」と振り返る20歳の成長株。チーム事情から本職のFW起用こそ少ないが、両サイドやトップ下をこなし、守備も怠らない。抜群の適応能力でW杯も見えてきた。
代表ボランチのロルフェスに故障が続き、右サイドのシュバインシュタイガーに穴埋めの転向案が浮上。右サイドの代役候補にミュラーが浮上した。レーブ監督は「中盤はゴールを奪える選手を使いたい。ミュラーはそういう選手だ」と話し、3月3日の親善試合アルゼンチン戦でのデビューに期待が高まっている。
昨年11月の代表初招集はGKエンケ選手が自殺した影響でデビューが流れたが、1月末の合宿にも継続招集。指揮官と話し合い「考えは分かった」と手応えを口にする。
昨年12月にリサ夫人と結婚した。今季終了後には挙式と新婚旅行を計画しているが、W杯出場ならキャンセルになる。「解約の保険付きにするつもり」とミュラー。新婚旅行の前に南アフリカへ行く準備も進めている。
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