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本人も認めた…アンリ“仏の手”Vアシスト

<フランス・アイルランド>延長前半13分、“神の手”で決勝ゴールをアシストするFWアンリ(12)
<フランス・アイルランド>延長前半13分、“神の手”で決勝ゴールをアシストするFWアンリ(12)
Photo By AP

 2010年W杯南アフリカ大会予選のプレーオフが18日に各地で行われ、新たに6カ国が出場を決めて出場32カ国が出そろった。欧州では前回準優勝のフランスが2戦合計1―1の末に突入したアイルランドとの延長戦を1―0で制したが、FWティエリ・アンリ(32=バルセロナ)の決勝アシストは明白なハンドで後味が悪い幕切れとなった。1次リーグの組み合わせ抽選会は12月4日午後7時(日本時間同5日午前2時)から南アフリカ・ケープタウンで行われる。 【W杯予選欧州プレーオフ

 絶妙の“ボールタッチ”だった。延長前半13分、MFマルダのFKに合わせてゴール左に走り込んだアンリ。ワンバウンドで目の前を通り過ぎようとしたボールに思わず左手が出た。手首の内側で勢いを殺すと、続けて手のひらでコントロールして足元に落とし、右足アウトサイドでゴール前へ。DFギャラスが頭で押し込んだ。NBAファンで知られるアンリの“ダブルハンド”がフランスのW杯出場を決めた。

 「アッという間のことで(ハンドとは)分からなかった。ボールが来たのでとにかく入れた」とギャラス。ドメネク監督は「私の位置からは何も見えなかった。分かったのは主審がゴールと認めたということだけ」と首をすくめた。収まらないのは2大会ぶりの出場を逃したアイルランド。トラパットーニ監督は「誰もが見たはずだ。主審はアンリに尋ねるべきだった。彼はハンドと認めたはずだ」と吐き捨てた。

 直後にどう対応したかはともかく、試合後のアンリはあっさり認めた。

 「確かにあれはハンドだったさ。だけど、オレは審判じゃない。プレーを続けたらゴールが認められた。予選突破が決まってうれしいという事実になんら影響はないね」

 第1戦を落として後がないアイルランドにホームながら押し込まれ、パスミスなど精彩を欠いたプレーを連発した。90分を0―1で終えて突入した延長戦で訪れた好機。スウェーデン人の主審が吹いたゴールの笛に異論があるはずもない。相手サポーターからは容赦なく「Cheat(いかさま)!」のコールが浴びせられた。今予選で低調だったフランスの苦境を象徴するかのような後味が悪い突破劇だった。

 08年欧州選手権で惨敗し、今予選も開幕戦で格下オーストリアに敗れるなど一時はドメネク監督の進退問題も浮上した。場内スクリーンに姿が映されただけでファンからブーイングが起こる不人気な指揮官は「予選が終わったばかり。まだW杯については話したくない」と漏らした。戦力はそろうが、生かし切れない98年大会王者。本大会に向けた課題は多い。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年11月20日 ]

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