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岡崎2発!達也代役?いや日本の新エースだ

[ 2009年5月28日 06:00 ]

<日本・チリ>前半24分、この日2点目のゴールを決める岡崎慎司

 【日本4―0チリ】もう1人の“岡ちゃん”が新エースに名乗りを上げた。前半20分、本田のミドルのこぼれ球を右足で押し込むと、同24分には中沢のラストパスを受けて右足でゴール右隅に流し込んだ。「こぼれ球は常に詰めているけど、決められたのはよかった。2点目は(中沢)佑二さんがきれいに出してくれたけど、トラップがうまくいった」。4分間で2点。岡田ジャパンでは中沢と並ぶチームトップタイの5得点と、田中達の代役として期待されていた岡崎がその穴を補って余りある活躍だ。

 4―2―3―1のシステムの左サイドのMFでプレーした。所属する清水でも最近の公式戦3試合はサイドに入っている。中盤でプレーすることで持ち味である運動量が生きて手応えをつかんでいた。清水の長谷川監督も「ルーニーがMFをやってもチームプレーに徹しているように、能力とフォア・ザ・チームの精神をもった選手」とマンチェスターUのイングランド代表FWに例えて、得点以外でも貢献していることを強調する。

 北京五輪代表のチームメートからも刺激を受けた。1月のバーレーン戦以来の代表復帰となった本田と試合前に互いに気合を入れていた。「2人ともゴールを決めよう。アピールしよう」。ハーフタイムには前半だけで2点を取った岡崎に対して、「悔しい」と漏らしていた本田も代表初ゴールを記録。2人で誓ったゴール“競演”に、岡崎は満面の笑みだった。

 滝川二高以来となる背番号9は、尊敬する中山が磐田と日本代表で背負っていたエースナンバー。「代表の9はゴンさんがつけていたと頭の中に入っていた。同じ番号でゴールを決められて良かった。もっとゴンさんに近づけるように頑張りたい」。泥くさい9番の継承者が日本をW杯へと連れて行く。

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2009年5月28日のニュース