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山形 雪ニモ負ケズ、名古屋ニモ負ケズ

<山形・名古屋>雪の中の試合はスコアレスドローで終了。スタンドの観客からは「秋春やめろ!」コールも
<山形・名古屋>雪の中の試合はスコアレスドローで終了。スタンドの観客からは「秋春やめろ!」コールも
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 開幕戦で磐田に6―2と大勝した今季J1初昇格の山形が14日、ホーム初戦で昨季3位の名古屋を相手に0―0で引き分けた。後半開始から激しい降雪に見舞われ、オレンジ色のカラーボールを使用しての雪中戦となったが、名古屋の猛攻をしのいで貴重な勝ち点1を加えた。前節の首位からは1つ順位を落としたが、暫定2位に踏みとどまった。 【J1試合結果

 前半から降っていたみぞれが、ハーフタイムには本格的な雪に変わった。雪の白さでボールが見えにくくなるため、後半開始からボールがオレンジ色のカラーボールに変更された。激しく振り続けた雪で真っ白に染まったピッチの上を選手が走り、スライディングするたびに緑の芝が少しだけ顔をのぞかせた。

 顔はいてつき、冷え切った脚はボールを蹴るたびに痛みを覚えた。気温2・6度。文字通りの雪中戦。本格的な雪になっていなかった前半は、名古屋の1本に対し7本のシュートを放って攻め立てた山形イレブンだったが、風下に回った後半は雪の影響もあって防戦一方。小林監督は「序盤20分で点が取れれば…。後半はよくしのげた。負けていないので、今のところ良い形で戦えている」と耐えてドローに持ち込んだ選手の気迫に目を細めた。

 前日13日には福岡で桜の開花宣言が発表されたばかり。だが、山形では桜どころか雪の花が咲き乱れた。北国・山形のチームだからといって寒さと雪に強いわけではない。山形が雪の中で試合をするのはJ2時代の05年12月4日の鳥栖戦以来、3年3カ月ぶり。ブラジル人DFレオナルドは「後半、雪で視界が悪くなって大変だったよ」。FW古橋も「カラーボールなんて使ったことなかった」と疲れ切った表情で話した。

 名古屋戦に備えた練習も降雪のため、ホームグラウンドでは練習できず、山を越えて太平洋側の宮城県名取市での調整を強いられた。日本サッカー協会の犬飼会長は、冬にも試合を行う秋春シーズン制導入を推進しているが、ある選手は「これじゃ無理」とばっさり。ハーフタイム中にはスタンドから「やめろ、やめろ、秋春やめろ!」の大合唱も沸き起こった。

 山形にとっては“全国デビュー戦”でもあった。昨季までのJ2での10年間を経て今季J1初昇格。この日のホーム初戦はチームとしてNHK総合テレビで初めて全国生中継された。前売り券は完売し、晴れていたら2万人近い観客動員も期待されたが、雪の影響で1万2000人どまり。それでもむき出しのスタンドから熱心に声援を送り続けたサポーターの熱気が選手を突き動かした。雪ニモマケズ、名古屋ニモマケズ。開幕前はサッカー専門誌の順位予想で断トツの最下位だったチームが、台風の目となりつつある。

[ 2009年03月15日 ]

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