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李 国籍変更し五輪へ…北京でゴール量産を

[ 2008年7月14日 20:44 ]

北京五輪サッカー男子日本代表に選出され、記者会見で抱負を語る李忠成選手

 サッカー男子の北京五輪代表のエースストライカーとして李忠成選手(22)は、期待を一身に背負う。Jリーグ1部(J1)柏レイソルに所属する同選手はアジア2次予選と最終予選9試合に出場し4得点。北京ではゴールを量産し世界を驚かす心づもりだ。

 在日韓国人4世として東京都西東京市に生まれ育ち、FW一筋のサッカー人生は「やるならFWをやれ」という元サッカー選手で焼き肉店を経営する父、李鉄泰さん(49)の言葉が影響している。動きだしの速さと運動量で相手を翻弄し、持ち前の闘争心を前面にゴールへ向かう姿は迫力十分だ。

 韓国の洪明甫五輪代表コーチも李選手の起用に興味を示していたが、「大舞台で得点し、世界に在日韓国人の可能性をアピールしたい」と2007年2月に日本国籍を取得。14日に五輪代表入りが正式に決まると「五輪がなければ国籍変更していない。人生を変える大きな決断だった」と振り返った。

 「今は(1次リーグ初戦の)米国戦で点を取ることしか考えてない。日本を背負って戦いたい」。注目のFWが、心配される得点力不足を一掃できるか。

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2008年7月14日のニュース