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宮崎市フェニックスCC ウッズがハリソンが名勝負

 宮崎市のフェニックスカントリークラブといえば、ダンロップフェニックストーナメントの開催コースとしてあまりにも有名。今年も11月15日から4日間、全英オープンチャンピオンのパドレイグ・ハリントン(アイルランド)、石川遼ら国内外の注目選手が参戦して行われる。ゴルファーなら1度は回ってみたいこのリゾートゴルフ場を訪ね、トーナメントで最終18番となる住吉コース9番にスポットを当てた。

 あのタイガー・ウッズが、05年の大会でなんと338ヤードというビッグドライブを記録したのが、住吉コース9番だ。現在も記念の小さな立て札が、左右のラフに置かれている。

 クラブハウス側から、ティーグラウンドへの途中、トーナメント事務局リーダーの佐藤正史さんに「ここまで飛んだんですよ」と教えてもらったが、ティーグラウンドはまだはるかに遠く、改めてタイガーの凄さに度肝を抜かれた。

 パドレイグ・ハリントンが起死回生の1打を通した松の木があるのはグリーンに向かって左側の林の中。昨年タイガーとのプレーオフ2ホール目。第1打を左に曲げ、約2メートル前には根元から左右に枝分かれしている大きな松の木。隙間は1メートルもない。絶体絶命のピンチにハリントンはユーティリティー3番でこの間を通し、130ヤードを運んだ。そして第3打をピン左80センチに乗せ、バーディーパットを沈め、初優勝を飾った。「前方の枝にかすかに当たったようですね。ピシッと音がしました」と佐藤さんは“ミラクルショット”を振り返る。

 多くの伝説に彩られたこの“名物ホール”。フェアウエーは少し右へ曲りながらグリーンへと続く。バックティーからは536ヤードだが、トーナメントになると560ヤードにまで延長される。

 ティーグラウンドに立つと、フェアウエーを挟み込むように左右にバンカー。ラフから少しフェアウエーに食い込む横長の形。右の松林が目に入り、余計狭く感じる。

 狙い目は左のバンカー方向。フロントティーからバンカーまで230ヤード。バンカー周辺のフェアウエーに運べば最高だ。「距離に自信があれば、左バンカー越えを狙うのも面白いですね」と佐藤さん。

 右側には二重のサイドバンカー。先のバンカーのすぐ前方には小さな松の木が3本並ぶ。このバンカーはあごが高く、木も近いので入れると厄介だ。

 第2打は、大きな問題はない。スプーンなどでフェアウエーに置けば、次はショートアイアンの距離。ただ、ラフに入れると大変。トーナメントに備え、ラフは固く粘りの強いティフトンを中心に伸ばしている。打ってみたが、ピッチングで出すのがやっと。ヘッドにからみつくような抵抗感は一流プロも手こずりそうだ。

 グリーンはベントの1グリーン。18番は約700平方メートルの縦長。グリーンの芝の目は右手前から左斜めに下る。「芝目は海に向かって流れています」と佐藤さん。花道は8ヤードと狭く両側をバンカーが固める。左右のバンカーの前には松の枝がせり出しガードする。フェアウエーに置けばパーが取れるが、ラフや松林に入れれば、難しくなる。名勝負を頭に描きながら挑戦したいコースだ。

 ◇フェニックスカントリークラブ◇

 ▽所在地 宮崎県宮崎市塩路浜山3083

 ▽開場 1971年(昭46)3月24日

 ▽概要 松林の中に広がるシーサイドコース。高千穂、住吉、日南の27ホール

 ▽プレー料金 11月1日〜08年3月は平日4人1組3万2010円、土・日・祝日同4万1460円。10月までは4人1組2万3190円、同土・日・祝日2万9490円(料金は1人あたり)

 ▽プレースタイル 全組キャディー付き徒歩でのラウンド

 ▽休日 年中無休

 ▽交通アクセス 車は宮崎自動車道宮崎インターから約15キロ。JR宮崎駅からタクシーで約20分。宮崎空港から車で約20キロ、約25分

 ▽問い合わせ・予約 電0985(39)1301、FAX0985(38)1188

 ≪味ラクルショット≫タイガーが好んで食べたところから“タイガー牛丼”と言われているのが、クラブレストランで90年からの人気メニュー「宮崎牛丼定食」(1990円)。「よほど気にいられたんでしょう、02年に初めて来られた時から食べられています。昨年の練習日にはおかわりされたほどです」と担当者。タイガーはハシでうまく食べるそうだ。この牛丼は都城市の脂肪分の少ない尾崎牛を使用しているのが、うまさの秘密。

 ≪タイガーファンは必見!!≫クラブハウスに展示しているトーナメントメモリアルグッズは、一見の価値あり。壁面に歴代の優勝者の写真や寄贈クラブなどが飾られている。中でもタイガーのコーナーはファンなら見逃せない。05年の4枚の自筆のスコアカードや、第32回大会で使ったサイン入りのキャディーバッグ、ドライバーなども展示されている。ダンロップフェニックスの歴史が刻まれている。

 ≪九州初登場!!ハニカミ王子参戦≫話題の“ハニカミ王子”石川の出場が決まり、盛り上がりを見せるダンロップフェニックス。先日、クラブ内で行われた主催者発表では、「石川遼選手組の取材につきましては、安全かつ公正なプレー環境を維持するため、取材人数を制限させていただきますので、ご理解、ご協力をお願いいたします」との1項が入った取材登録案内が配られた。このところお疲れ気味で2週連続予選落ちの王子。それでも、九州初登場だけに、大会が近づくに連れてヒートアップしそうだ。

 ≪誇りの表彰状≫フェニックスCCが誇るのが、JGTO(日本ゴルフツアー機構)の選手会から贈られた表彰状。毎年トーナメント会場を対象に選手の投票で最優秀コースが選定されるが、昨年は29会場の中からフェニックスが第1位に輝いた。「来年もまた選ばれたいですね」と永井寿志支配人、コース管理グリーンキーパーの清山由機さんはじめ、全従業員は大会に向けて懸命の努力を重ねている。

[ 2007年10月25日 10:05]

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