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魂の走り、村上義弘。「競輪、人生。」

村上義弘選手KEIRINグランプリ2016優勝を伝える本紙紙面(12月31日付)

 この仕事に携わっていると、特に年末年始はさまざまな勝負の世界を垣間見ます。有馬記念・サトノダイヤモンド、競艇賞金王決定戦・瓜生正義、甲子園ボウル・関西学院大学、競輪ガールズグランプリ・梶田舞、競輪ヤンググランプリ・渡邉雄太、KEIRINグランプリ・村上義弘、女子競艇クイーンズクライマックス・松本晶恵、サッカー天皇杯・鹿島アントラーズ、箱根駅伝・青山学院大学、ライスボウル・富士通。ご紹介したのは、いずれも最高のパフォーマンスを披露して栄光をつかんだ勝者たちです。しかし、彼らに勝利の余韻に浸っている間はありません。『栄光の陰に敗者の涙』は世の常。一握りの勝者とほとんどの敗者が共に新たな高みを目指す2017年。戦いはすでに始まっています。

 KEIRINグランプリ2016。感涙にむせぶ村上義弘選手の脳裏に浮かんだものは果たして…。42歳ながら、未だ自力にこだわる姿には誰もが感動を覚えます。3月の名古屋日本選手権に勝ちグランプリ出場を決めたものの、夏場は度重なる腰痛に見舞われ、満足のいく走りはできませんでした。ファンを一番思いやる村上選手のこと、勝てない自身に苛立ち、情けなく、悔しかったのでしょう。ゴール線後の涙は、苦しい一年間の裏返しだったのかも知れません。この大一番、稲垣選手のジャン前先行に乗り一気に加速。平原選手―武田選手の捲りに合わせて最終バック中央付近から一気に踏み込みました。並の選手なら捲られて当然の強烈なスピードでしたが、平原選手に踏み勝って自分でブロック。追い込んできた武田選手をも封じました。レース後、武田選手が語った『強い人が勝って納得です』のコメントに村上選手をたたえる潔さを感じました。過去32回開催されたグランプリに10回出場、今回2度目の栄冠を手にした村上選手。2017年初戦『和歌山グランプリ』(1月8日~11日)での魂の走りに目が離せません。

 スポーツニッポン新聞社主催の将棋タイトル戦「王将戦」が火ぶたを切ります。1月8日に静岡県掛川市で開幕する第66期王将戦は郷田真隆王将と久保利明九段の顔合わせになりました。日本将棋連盟は9日(月・祝)、第1局2日目の大盤解説会(有料・一般1500円)を大阪市北区の毎日放送ちゃやまちプラザで開催します。開始は午後2時から。解説は今泉健司四段と和田あき女流初段が担当します。合間合間に次の一手クイズなども交え楽しい解説会になること請け合いです。尼崎市の都ホテルニューアルカイックで行われる第2局は見送られますが、第3局2日目(2月2日)、第4局2日目(2月14日)は再びちゃやまちプラザで開催の予定です。将棋ファンの皆様、お誘い合わせの上、是非ご来場下さい。

(スポニチプラザ大阪総支配人・厨子雄二)

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