
<2009年3月27日>
広島新球場チケットの転売多発…適正流通願う
今季からの本拠地・マツダスタジアムの開幕戦、4月10日・中日戦の入場券の転売価格が、インターネット上などで高騰の兆しを見せている。
入場券は今月15日から一般発売。前日の14日から発売場所の広島市民球場には長蛇の列ができ、翌日午前8時の整理券配布時には約1500人の徹夜組を含む4000人が並んだ。正午からの販売では開幕戦は約1万500枚が売れ、翌日には完売。家族連れ、そして子供たち、女性だけのグループも目につくなど、カープのファン層の厚さを感じる光景だった。
「本当にありがたい。満足してもらえる球場だと思うし、それだけの責任も感じる」少年ファンからの求めに応じ、目を細めて記念撮影に収まっていた松田オーナーの姿が印象的だった。
この直後である。同日正午過ぎから、入場券のネットオークションへの出品が相次いだ。定価の数倍の値段を付けるチケットが多数出回り、この日までに落札されたモノも多い。球団としては、今年からすべてのチケットの券面に「営利目的の転売を禁止します」と印刷しているが、具体的な対策を立てられないのが現状。もちろん、急な都合で観戦がかなわなくなり、やむなく転売…というケースもある。しかし正規料金での観戦ができないことでファンの買い控えが増え、結果、記念すべき新球場開幕戦に空席ができることも考えられる。転売の多発は弊害を招く危険性もはらんでいる。
「利」もあるだけに、転売が望ましくないというつもりはない。ただ心情的には1人でも多くのコイ党に歴史の目撃者になってほしいと思う。今は適正価格での流通を願うばかりだ。
| ● 桜井 克也 ● 中日担当で記者の基礎を築き、阪神担当でアピールの重要性を知り、オリックス担当で仰木元監督に骨抜きにされ、大相撲担当で人生の機微を知った33歳。3カ所目の赴任地、広島では何を学ぶか思案中。 |

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