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ナリタクリスタル、好気配“善戦”卒業へ 新潟記念

◆ 悲願の重賞初制覇へ反攻だ ◆

 “善戦キャラ”はもう卒業だ。サマー2000シリーズ最終戦・新潟記念は今年も激戦模様。昨年は上位9頭がコンマ2秒差の大接戦だった。注目は小倉記念で2番人気に支持されながら4着に敗れたナリタクリスタル(牡4=木原)だ。悲願の重賞初制覇に向け、好気配を漂わせている。反攻だ!

◆ 夏負けもなく素軽い動き見せる ◆

 悲願の重賞初制覇へ。ナリタクリスタルは小倉大賞典2着など、あと一歩で重賞タイトルを手にできるほどに力をつけている。木原師は「力は十分に通用するし届いてもいい馬」と期待の大きさを隠さない。だがその一方で、ここまでの戦績から「2、3着が結構あるんだよね。相手なりに走るところがあるし、勝ちみに遅いタイプ」と苦笑い。デビュー当時から素質の高さを感じながらも初勝利はキャリア5戦目。抜け出したらソラを使う気性が災いし、その後も波に乗るまでには時間がかかった。

 「精神面に課題はある馬だけどね。一戦ごとに成長してる。あのレースをみて本当にそう思ったよ」

 “あのレース”とは2走前の釜山S。トップハンデの57・5キロを背負い、直線で狭くなって動くに動けないシーンもあったが、スペースをこじ開けるようにして突き抜けた。トレーナーは着差以上の勝ちっぷりをみて手応えをつかんだ。

 「後ろからになって、どうかと思ったけど、馬込みでもひるまず、力の違いをみせてくれた」

 続く小倉記念は4着に敗れたものの、勝ち馬とはコンマ3秒差。陣営に悲観はなく、条件替わりがプラスに出ると前向きだ。

 「少しズブさをみせるようになってるし、長く脚を使えるから広いコースは合う。バラけてくれると思うし流れに乗れたら」

 前走後は状態をみながらこのレースを目標に調整。1週前はCWコースで6F81秒6−12秒4。一杯に追われて集中した走り。動きは素軽くて毛ヅヤも冴えている。

 「いい意味で現状維持できてるよ。獣医さんにみてもらって夏負けしてないって言われた。疲れもない」

 厩舎にとっても重賞初Vがかかる一戦。そしてサマー2000シリーズのタイトルも僅かながら可能性は残されている。「まあ、あまり考えずいきたいね」。トレーナーは自然体を強調する。“あと一歩”の壁を打ち破るだけの準備はできている。

[ 2010年8月24日付 ]

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