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「殿堂」だけではないWGFの世界的普及活動

◆ 伝統と歴史を守りつつプレー人口増にも尽力 ◆

ハワイアンオープンの優勝などの活躍で世界ゴルフ殿堂入りが決まった青木功プロ(中)
 国内男子選手として初めて世界ゴルフ殿堂入りを決めた青木功プロが殿堂入り後、きょう11日に帰国して成田空港で喜びの記者会見を予定している。樋口久子プロの殿堂入りのパーティーが昨年の12月にあったばかりで、今年の2月にまた世界殿堂から候補者リストが送られてきて、ジャンボ尾崎や岡本綾子の名もあったが、「次は当然、青木さんだろう」とエアメールで投票したのが3月上旬で、早くも4月には決定したのだから、その手際よさには感心させられたものだ。  

 そもそも世界ゴルフ殿堂とは、その建設を目的として1994年に設立されたのがWGF(ワールド・ゴルフ・ファンデーション)という組織であるが、もともとはPGAツアーのプロジェクトからスタートして、その他のゴルフ団体の参加も募り、全団体を統括する組織が必要だと判断されてWGFという巨大なプロジェクトが出来上がったというわけである。

 それだけにWGFは非営利団体としてゴルフ業界や、ゴルフ愛好家をとりまとめてゴルフの真の普及に努め、より多くの人にゴルフができる場と機会をつくり、同時にゴルフの伝統と歴史を守って、次世代に伝えていく活動をするという大きな目標も掲げている。

 その活動内容は、(1)世界ゴルフ殿堂(2)ファーストティー(3)ゴルフ20/20(トゥエンティ・トゥエンティ)と呼ばれるものである。この中で世界ゴルフ殿堂はすっかり有名になったが、ファーストティーとゴルフ20/20については意外と知られていない。

 ファーストティーというのは、1997年にスタートしたプログラムで、子供たちにゴルフを広めることを目的に設立されたものだ。全国に3ホールから6ホール、場所によっては練習場もある設備を地域の行政や、一般の寄付によって建設してゴルフをする場を提供し、現在、米国内だけでも135カ所もある、ともいわれている。

 指導者は主に地元のPGAインストラクターが行っているが、今後の新たな目標として50万人の子供を教え、施設も250カ所に広めるとともに、500コースのゴルフ場と提携して子供が利用できるように取り組んでいる。

 また、ゴルフ20/20は2000年に設立されたばかりだが、これは主にキャロウェイやタイトリストなどのゴルフ業界をはじめ、NGF(ナショナル・ゴルフ・ファンデーション)、ゴルフチャンネルやキーパー協会などがメンバーとなって構成されている。

 NGFのリサーチによると米国でもゴルフ人口は減る傾向にあって、その歯止めの対策として、20/20の文字通り2020年を目標に(1)現在のゴルファーのラウンド数5億ラウンドを10億ラウンドにする、(2)現在のゴルフのプレー人口2500万人を5500万人にする、(3)現在フットボールが最も人気のあるスポーツであるが、ゴルフを同格の人気スポーツにする、と掲げている。そのためにスナッグゴルフを小・中学校の授業に取り入れたりする指導も推し進めている。

 シェル石油が20年契約を結んだといわれているファーストティーは一般企業、ゴルフ20/20は業界中心だが、世界ゴルフ殿堂はあくまでもファーストティーとゴルフ20/20が最終目標・頂点であり、WGFはアメリカ国内だけでなく、世界を視野に入れて活動しているということを、この機会に知っておいてほしい。




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