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律儀な上岡龍太郎さんに感心

「−JAK2杯」プレー後のパーティーで桂雀々(左)にジョークを交えてこたえる上岡龍太郎さん

 先月の26日に福崎東洋GCで行われた落語家・桂雀々が主催する「第47回打って、笑って、JAK2杯」のコンペに初めてのコースということもあって久々に参加してみた。雀々くんとは15年ほど前にMBSラジオの「実はきょうは日曜日」という番組でメーンキャストの安達治彦さん(故人)、雀々くん、タレントの森川みどりさんと組んでスポーツコーナーのコメンテーターとして出演して以来の付き合いである。

 当日はインから出て11番のロングにくると、1組前の上岡龍太郎さんのパーティーがトラブルで詰まっていた。全員が右のガケの方でボールを探していたみたいだったが、しばらくして上岡さん一人だけがティーグラウンドに戻ってきた。

 コンペのルールはノータッチでOBの場合はローカルルール通り、プレーイング4の特設ティーからとなっていた。だから「なんでだろう、なんでだろう?」とちゃかしていたら「右にいったボールは一緒に回った人のOBでしたけど、私のは左のバンカーの右ラフあたりやったのに探してもなかったんです。カラスが飛んできたわけでもないし…。ロスト(ボール)扱いで打ち直しますワ」とティーから第3打を会心のショット。再びマウイマラソンみたいにフェアウエーを駆け出していった。

 普通、こんなケースではティーまで戻ってくるアマチュアはめったにいない。キャディーさんの証言をもとにラフかフェアウエーにでも適当にドロップして”無罰”で済ましてしまうものだが、いかにも”律義な”上岡さんらしい一面を垣間見た気がした。

 実は上岡さんとも私がたまたま阪神を担当した昭和60年の安芸キャンプから仕事を通じて知った仲だ。例の”芸は一流、人気は二流、ギャラは三流”のギャグから数年後だが、当時は京都KBSテレビの阪神リポーターだった。オフには各紙の阪神キャップが京都のスタジオに呼ばれ、生出演したこともあったからだ。

 プレー後のパーティーの席も隣同士になった。上岡さんが米ツアーのシニアプロを目指していた頃のサンディエゴのコースの話や「東京の芸人ともゴルフをしたけど、大物のO・Kさんなどはすぐにスコアをゴマかすから性に合わん」と相変わらずの毒舌ぶりは健在だった。そして司会進行の雀々くんにマイクを向けられると「今は週休7日制、サンデー毎日の気楽な生活です」と駄ジャレを飛ばしていたが、当日のスコアはあのロストがあっても44・42で私と同グロス(46・40)だったから余計話が弾んだ。

 この「JAK2杯」のコンペにしても関西の芸人はほとんどいなくて、優勝したのは上岡さんと同組だった三宮のクラブのママでハンディ18ながらグロス86でネット68の好スコア。淡路のお坊さんがいたり、市役所の職員に歯科医や歌って踊れる鉄工所の社長もいたりして毎回16組(64人)という大人数で年4回も開催されている。

 「良いゴルファーのポケットには”謙虚”という2文字が隠されている」という格言を残したのは名手、ホートン・スミスだが、ニアピンや飛び賞を逸しても、こういうゴルフ仲間とはいつまでもプレーしたい。


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