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花組の娘役トップ・桜乃彩音、来年5・30付で退団…会見で発表


歌劇団内で退団会見をした花組・娘役トップの桜乃彩音(C)宝塚歌劇団

 花組の娘役トップ、桜乃彩音が、来年5月30日付けで退団することを発表、26日、歌劇団内で退団会見を開いた。今回はこの模様と「第50回記念宝塚舞踊会」の模様を報告しよう。

 桜乃はべージュ色のワンピース姿で会見に登場。小林公一理事長の型どおりの挨拶のあと、やや緊張気味に「芸事にはゴールがないといわれますが、さまざまな役を演じさせていただき、自分なりに達成感を感じたので決意しました」と退団理由。具体的には「今年夏の梅田芸術劇場公演”ME AND MY GIRL”が、演じていて毎日幸せで心が満たされ、決意した」といい「外伝ベルサイユのばら」東京公演集合日に真飛聖には伝えたという。真飛からは「最後までまだ時間があるのでいろんなことに挑戦していこう。最後までついてこいよ!」と温かい言葉をかけてもらったそう。

 退団後は「芸能界とかに限らず、いろんなことを視野に入れて時間をかけてゆっくりと決めたい」と白紙を強調。寿は?の問いには「いつかは温かい家庭を築きたいが残念ながら予定はありません」と苦笑い。ただしサヨナラ公演「虞美人」では真飛と初の夫婦役。「全身全霊を込めて頑張りたい」と最後の公演にかける意気込みを話した。

 なお4月14、15日に宝塚ホテル、同17、18日に第一ホテル東京でミュージックサロンを開く。

 さて「第50回記念宝塚舞踊会」は、それに先だつ20日、宝塚大劇場で開かれた。今回は毎年常連の至宝、春日野八千代が体調不良で休演したのが残念だったが、専科の松本悠里、轟悠をはじめ星組の涼紫央、柚希礼音、夢咲ねね、宙組の大空祐飛、蘭寿とむ、北翔海莉、野々すみ花らが組を超えて出演、豪華な顔ぶれがそろった。

 演目は「五句桜義経絵巻」と題し、源義経にちなんだ日舞を集めた。涼が牛若丸、鶴美舞夕が僧正坊に扮して「鞍馬山」、蘭寿が牛若、北翔が弁慶に扮しての「橋弁慶」といった具合。


 休憩をはさんで「十二段松の調べ」では大空が義経、浄瑠璃姫を野々が扮し2人の恋と別れを情緒たっぷりに表現。続く「吉野山」は歌舞伎でも人気狂言のひとつ。忠信に柚希、静に夢咲が扮し華やかな日舞を披露した。

  轟が踊った「弓八島」(山村若振付)は轟のための新作舞踊。義経の霊を圧倒的な存在感で踊った。

 続く「賤の小田巻」で大トリの松本が登場。捕らわれの静が、義経を思って舞う姿を情感たっぷりに表現した。

 フィナーレは全員が緑のハカマ姿で童謡メドレー。思わず手拍子が巻き起こり、和やかなうちに幕が閉じた。なお今後は隔年開催になり次回は再来年の開催になるという。

 さて次回更新は宙組新人公演の模様を中心に報告します。お楽しみに。(薮下哲司)




● 薮下 哲司(やぶした・てつじ) ●
大阪府生まれ。関西大学文学部仏文科卒。71年スポーツニッポン新聞大阪本社入社。77年文化部に配属、放送、音楽などを担当後、現在、特別委員として映画、演劇を担当している。宝塚歌劇は80年から担当、劇団発行の「宝塚グラフ」バウ公演評「歌劇」新人公演評を歴任。著書に「宝塚の誘惑」(共著)「宝塚伝説」「宝塚伝説2001」「宝塚歌劇支局」(青弓社刊)がある。05年、毎日文化センター(大阪)で「タカラヅカの魅力」講座を開設、07年から甲南女子大学非常勤講師に、宝塚講座を持っている。

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