
月組トップ 紫吹淳来年3月退団を発表 「薔薇の封印」製作発表
かねてからうわさのあった月組トップスター、紫吹淳の退団が、5日、大坂・ホテル阪急インターナショナル紫苑の間で本人出席のもと正式に発表された。翌日に次回作「薔薇の封印」制作発表を控えた異例の退団発表だったが、今回はその模様を報告しよう。 「薔薇の封印」制作発表は早くから告知されており、一時はこの日に退団発表も、との情報も乱れ飛んだが、結局、本人の希望と諸々の事情から、制作発表の前に退団発表を行うことになり、東京公演千秋楽を待たずに水面下で作業が進められていた。 さて、その会見だが、紫吹はグレーのパンツスーツに白のブラウスというシンプルないでたち。植田紳爾理事長の「前月組トップだった真琴つばさが紫吹が成長したからあとは十分任せられると言ってきたのが昨日のよう。その彼女が今度は旅立って行く。感無量だが立派な花道をつくってやりたい」との送る言葉に紫吹は「18年間という長い間本当にお世話になりました。今回、卒業することになりました。千秋楽まで精一杯頑張りますのでよろしくお願いします」とやや緊張ぎみに退団のあいさつ。 ついで退団理由については「昨年暮れ、同期の香寿たつきが退団を発表して、自分なりにいろいろ考えていた時、念願だったヴァンパイア役が決まったことで、これでやめようと思った」と次回作「薔薇の封印」が退団の決め手になったことを明かした。 退団後は「いいお話があればやってみたい」と芸能界での活躍を示唆したが、これはすでに水面下で来年7月の東京・帝国劇場「浜木綿子特別公演・喝采」への出演が決まっていることが、その後明らかになった。 一方、18年間の宝塚生活のなかで最も印象的だったこととして「初めてトップとして参加したベルリン公演と大劇場でのトップ披露となった《ガイズ&ドールズ》」を挙げた。ベルリン公演は「ドイツの人々の温かい反応と初めてみるセンターからの景色の心地よさ」を大劇場お披露目となった《ガイズ》は「そのベルリンよりも緊張した」とマル秘裏話も披露した。 翌6日には第一ホテル東京で行われた、サヨナラ公演「薔薇の封印〜ヴァンパイア・レクイエム」(小池修一郎作、演出)の制作発表に臨んだ紫吹。「18年間の宝塚生活に恥じないような舞台をお見せしたい」と抱負。「私らしく踊るヴァンパイアを極めたい」とふっきれた様子で話していた。 なお「薔薇の封印」は11月21日から宝塚大劇場で。(薮下哲司) |
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| ● 薮下 哲司(やぶした・てつじ) ● 大阪府生まれ。関西大学文学部仏文科卒。71年スポーツニッポン新聞大阪本社入社。77年文化部に配属、放送、音楽などを担当後、現在、特別委員として映画、演劇を担当している。宝塚歌劇は80年から担当、劇団発行の「宝塚グラフ」バウ公演評「歌劇」新人公演評を歴任。著書に「宝塚の誘惑」(共著)「宝塚伝説」「宝塚伝説2001」「宝塚歌劇支局」(青弓社刊)がある。05年、毎日文化センター(大阪)で「タカラヅカの魅力」講座を開設、07年から甲南女子大学非常勤講師に、宝塚講座を持っている。 |

引退会見で笑顔を見せる宝塚月組トップスターの紫吹淳
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