スポニチ大阪

スポニチキャンパス

久留米大サッカー部

 【若き血のイレブン 12年以来1部昇格へ岩永監督「本気で勝ちに行く」】

 九州全域、山口の高校、大学の部活動を取り上げるスポニチキャンパス。今回は12年以来の1部リーグ昇格を目指す久留米大サッカー部の登場だ。OBの岩永慎也監督(36)の下、部員40人が必死に汗を流している。

12年以来の1部昇格だ!福教大との入れ替え戦へ気合の入る久留米大サッカー部

 1部昇格への挑戦権を得た。4位で臨んだ25日の九州大学サッカーリーグ最終節。最下位で県リーグへの自動降格が決まっている大分大に4―0で快勝。3位の長崎大が敗れたため、3位に浮上し、1部との入れ替え戦に駒を進めた。

 「なかなかチャンスは巡ってこない。チャンスなので“本気”で勝ちに行こうと思います」

 力強く宣言したのは就任3年目を迎えた岩永監督だ。土壌を耕し、まいた種子がついに花開こうとしている。「ラッキーで(1部に)上がっても苦労するのは見えている」と肝に銘じ、就任と同時に精力的な活動を開始した。九州圏内の高校を訪れ、有望選手に声をかけた。リーグ戦が始まると、1年生9人をスタメンに起用するなど、年功序列にとらわれない大胆な選手起用でチームの活性化を図った。MFの山口拓巳主将(3年)は「緊張感が生まれましたね。チームを引っ張っていくとかじゃなくて(自分自身が)“まずいな”と思いました」と振り返る。レギュラーを確約されたわけではない上級生に危機感が生まれた。チーム内競争をあおられ、雰囲気は引き締まった。

得点源のFW王子野

 練習場は照明灯こそあるものの、土のグラウンドだ。雨が降れば水たまりができる。1部のチームに比べ、恵まれているわけではない。それでも「意外と水はけがいいんですよ」とイレブンは口をそろえて前向き思考。ゲーム形式の練習を中心にボールを追っていた。

 今季は開幕戦で長崎大に敗れたものの、以降は負けなし。持ち味の全員攻撃、全員守備のサッカーで勝ち点を積み重ねた。第9節の九大戦、第10節の九州保健福祉大戦は先制されながら逆転勝ち。勝負強さを発揮した。

 そんなチームを引っ張るのは2年生。攻撃陣では、高校選手権出場23回を誇る“名門”鹿児島実出身のFW王子野誠だ。1メートル70と上背こそないものの、フィジカルとスピードを武器に今季は12得点。熊本学園大戦ではハットトリックを決めた。昨年は大学生レベルのスピードに戸惑い、思うようなプレーができないこともあった。それでも、学校内の筋力トレーニングルームに週3度通い、体づくりに励んだ。「自分がチームを勝たせよう!と去年より意識するようになった」と精神面の成長を口にする。憧れの選手は身長1メートル74の岡崎慎司(レスター)、同1メートル73のアグエロ(マンチェスターC)で、自身と似た体格でも活躍する2人だ。「自分で言うのもなんですけど、監督に信頼していただいていると思う。期待に応えたい」と腕まくりした。

DFリーダー中島

 守備陣では身長1メートル80、体重70キロのDF中島弘人(3年)だ。佐賀北高3年時は選手権にも出場した。大学では1年から起用され、来年は主将に就任する予定。「プジョル(バルセロナ)、セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)とか闘将、熱い選手が好き」。憧れの2人のように、どんな場面でも大きな声で鼓舞するムードメーカー。現主将の山口からも「状況が厳しい時に声を出してくれたり、引き締めてくれる。来年は安心して首相を任せられる」とキャプテンシーに太鼓判を押されている。

 福教大との入れ替え戦は来月9日または10日(場所未定)に行われる。念願の1部へ勝つのみだ。

 ▽九州大学サッカーリーグ 2部は日経大、長崎総合科学大、久留米大、長崎大、熊本大、九州保健福祉大、九大、熊本学園大、鹿児島大、鹿児島国際大、名桜大、大分大の12チームが所属。1回戦総当たり制。試合時間は90分。1位、2位は1部に自動昇格。3位は1部の10位と入れ替え戦を行う。

 ▽久留米大学 1928年(昭3)に九州医学専門学校として設立された福岡県久留米市旭町の私立大学。医学部、商学部、法学部、文学部、経済学部、人間健康学部を専攻できる。18年に創立90周年を迎える。

【鳥栖U18出身MF 山口主将手応え】

チームを引っ張るMF山口主将

 主将の山口はJ1鳥栖のU―18出身だ。2学年下にはU―20日本代表FWの鳥栖・田川がいるなど有望な選手と切磋琢磨(せっさたくま)した。

 「自分よりストイックな選手がたくさんいた。差は感じたけど、有意義な時間だった」と振り返る。今年のチームは11人全員が走れる印象があるという。「負けず嫌いが多いし、勝ちに貪欲だと思う」と手応えを感じている。



【マネジャー 看護師の卵と保育士の卵がアシスト】

マナジャーの吉田さん(左)と宮崎さん

 “看護師の卵”と“保育士の卵”がマネジャーとして部員を支えている。

 「試合に勝ったら凄く喜ぶ自分がいます。楽しそうにサッカーするから、こっちも楽しくなる」と笑うのは医学部看護学科に在籍する宮崎のぞみさん(2年)だ。小中高とバレー部一筋。将来の夢である看護師になるべく、両立に励む。

 人間健康学部総合子ども学科に所属する吉田麻弥子さん(まみこ、1年)は中学、高校でバスケットボール部。大学でもサークルで週1度競技を続けている。「ありがとう、と言ってくれるのがうれしい」とやりがいを語る。

 ともに入部するまでサッカーの知識はほとんどなかった。それでもボール拾い、SNSにアップする写真撮影など仕事を手分けして、テキパキとこなす。「のぞみさん」「まみりん」と呼び合う2人が、1部昇格を目指す選手をアシストする。

[ 2017年11月30日 ]

Webtools & Bookmarks

大阪企画特集